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『後悔しない 超選択術』<読書評>

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“人生は選択の連続である”と,英国の劇作家シェイクスピアはいいました.

それほど私たちは日々,たくさんの選択をしています.どちらか1つを選ぶ,たくさんの選択肢から1つを選ぶ,などさまざまな選択の形があります.

  • 今日のランチは肉にするか,魚にするか.
  • 新規の顧客に電話でアプローチするか,アポなしで訪問するか
  • 気になる異性に声をかけるか,かけないか

そんな選択の連続の毎日で,あなたは「正しい選択をしないといけない!」とお思いではないでしょうか?

しかし,

すべての人に当てはまる「正しい選択」は存在しない

と本書『後悔しない 超選択術(DaiGo,西東社)の著者はいいます.過去のたくさんの研究から科学的に裏付けられたとのこと.

なぜなら,選択する時点では,その先の未来に何が起こるか分からないからです.

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「後悔しない」選択をする

未来がどうなるかわからない中で,どのように選択すれば幸せな人生に繋がるのかというと,“「後悔しない選択」をする”ということです.

「後悔しない選択」とは,言い換えれば「選択したときは,あれがベストの判断であり,悔いはない」と思える,ということです.状況に応じて,冷静な判断で決めた選択であれば,どんな選択をしたとしても後悔はなくなります.

しかし人は,いつでも冷静に合理的な判断で選択をしているとは限りません.これは私たちの脳の特性から,さまざまなバイアス(思考の偏り,クセ)がかかっているためです.

*「バイアス」は,医療現場の意思決定においても見過ごせない脳の特性です.こちらをお読みいただくと,あなたの陥りやすいバイアスがわかります→ 『思考のクセ“バイアス”に注意!「医療行動経済学」を知って,意思決定に生かす<読書評>

 

選択力を鈍らせるバイアスには,感情バイアス,プロジェクションバイアス,サンクコストバイアス,正常性バイアス,メモリーバイアスなどがあります.

例えば,自然災害やアクシデントが起こったときに「自分だけは大丈夫」,「今回は大丈夫」,「家にいた方が安全に違いない」など,無意識に考えていませんか?これは「明日も明後日も自分に悪いことは起こらないだろう」と考えている「正常性バイアス」にかかっています.

このように,いつでも合理的な判断ができるとは限らないからこそ,普段からの準備・習慣・トレーニングによって,「選択する力」を養っていこうというのが本書の主旨です.

選択

選択する力を鍛えるトレーニングとして本書では,次の5つが奨められています.

  1. 感情知性
  2. 1日再構成法
  3. トーナメント方式
  4. プチ断食
  5. コアバリューノート

ここでは一つ,「感情知性」についてご紹介します.

さまざまな感情の動き,不安やストレスによっても,人は合理的な選択ができなくなります.「どうせ,やってもうまくいかない」,「以前も失敗した(だから今回も失敗する)」といった,心理的に後ろ向きな状態で選択し行動した結果は,失敗する可能性が高くなります.これは,ネガティブバイアスといわれます.

他者の感情を客観的に分析したり,自分の感情をコントロールしたりする能力が「感情知性(エモーショナル・インテリジェンス:EI)」です.「こころの知能指数(EQ)」とも呼ばれます.

感情知性が高いほど,不安やストレスのかかる状況にあっても,合理的な選択をすることができるとされています.そしてこの感情知性は,後天的なトレーニングによって鍛えることができるというのです.

感情知性を鍛えるには,日頃から感情をコントロールする習慣を身に付けていくのが大事です.まず次の2つを認識しておきます.

  • 自分の認知・判断が感情に左右されることがあると自覚すること
  • ストレスが大きいときに大切な選択をしないこと

そのうえで,呼吸法やマインドフルネス瞑想,エモーショナル・ディスクロージャー(感情の書き出し),リフレ−ミング(不安をモチベーションに変える)などの手法によって,感情をコントロールする術を日頃から継続することが重要です.

呼吸

ひとは衝動に抗えない弱い生き物です.怒りや焦りなどのネガティブな感情,疲労や空腹などのストレスによっても選択する目が曇ってしまいます.

「後悔しない選択」をするために,私たち自身の「選択する力」を養っていきたいものです.そんな「選択する力」を養い,幸せな人生につなげるために本書は最適な一冊です.

最後までお読みいただきありがとうございました.

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