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『正しく歩けば不調が消える!1日300歩ウォーキング』書評

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「健康のために毎日ウォーキングしている」、「歩数計をもって、1日一万歩歩くようにしている」、「エレベーターではなく、階段を使っている」と心がけている方は少なくないと思います。

しかしいくらたくさん歩いても、間違った歩き方をしていては、すぐに疲れてしまったり、脚腰の痛みを助長してしまったりしかねません。

あなたはこんな歩き方に見に覚えがありませんか?

  • 膝が曲がっている
  • 左右に体が揺れている
  • 足首を使って歩いている感覚がない
  • 猫背になっている
  • 全身が力んでしまい、疲れやすい

本書『正しく歩けば不調が消える!1日300歩ウォーキング(新保泰秀著、日本文芸社)の著者は、健康のためにまず1日300歩、5分間でもいいので、“正しい歩き方”をするのだ大事だといいます。

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正しい歩き方が健康をつくる

本来の体の機能を取り戻す

本来の体の使い方で大事なのは、“いかに省エネで動けるか、歩けるか”だと著者はいいます。

人間の体の使い方の基本は、歩くことです。

長く速く歩くことよりも、力を使わず歩くことが大切です。

ボールを転がすようにスムーズに体を動かすことで、その結果、さまざまな痛みや不調が消え、健康になるのです。(まえがきより)

ボールが転がるようにスムーズに歩くとは、つまり“重心移動をいかにスムーズにするか”だといえます。

なぜなら人間の体は、重心移動をスムーズに行うのに適した構造になっています。

骨盤を前に傾けることで、体に傾斜がつくられます。歩くときは踵(かかと)から地面に接地しますが、踵の骨は球状になっていて、着地したあとに、前に進みやすくなっています。

本書では、ボールがスムーズに転がるように楽に進んでいく歩き方を、「新保式ボールウォーキング」と呼び、その実践方法がご紹介されています。

足首の大切さ

足首

正しい歩き方をするうえで、足首(足関節)はとても重要な役割を担います。

常に地面に接している足(foot)は、体の姿勢や動きの土台となる部分であり、体のあらゆる使い方に影響を与えます。

家の基礎や車のタイヤにも例えられるように、足が崩れてしまえば、その影響は全身に及びます。

足が重要な働きをするのは、足の骨や靭帯、筋肉からなる3つの“アーチ”の働きによります。足のアーチは、姿勢における体の安定性や地面からの衝撃吸収を高めるのに貢献しています。

もし足のアーチが機能しなくなれば、姿勢はグラつき、地面からの衝撃はダイレクトに膝や股関節に伝わり、体のゆがみやケガの原因となります。

全身の不調につながる“つま先荷重”を改善する

姿勢筋緊張の亢進

全身の不調につながる足の問題として代表的なのは、「つま先荷重」で立っていることです。前かがみになりやすい日本人によく見られる特徴です。

前かがみの姿勢になると、姿勢を崩れないようにこらえて、足の指に力が入ります(指をかんだ状態)。するとふくらはぎや足裏の筋肉の緊張が高まります。

姿勢が前かがみになり背中が丸くなると、それに抗おうとする首や背中、お尻、太ももの筋肉が緊張します。この状態が持続したのが、いわゆる「こり」です。

さらに前かがみの姿勢では、肺を取り巻く肋骨の空間(胸郭:きょうかく)が狭くなって、十分に酸素を取り込むことができなくなります(=呼吸が浅い)

体内に十分な酸素を取り入れられなくなると、代謝が落ちたり、交感神経の働きが優位になったりして、体の機能が正常に働かなくなってしまいます。

反対に、足元を整えることは、姿勢を正すことにつながり、ひいては全身の機能が正常に働くようになるのです(172ページより)。

新保式ボールウォーキングの効果

正しい歩き方を身につけることで、次のような健康効果があるといいます。

  1. 血のめぐりをよくして、肩こり、腰痛、ひざ痛と無縁になる
  2. むくみを解消し、ダイエット効果が高まる
  3. 腸が刺激され、便秘解消される
  4. 代謝をよくして、内蔵が健康になる
  5. 自律神経のバランスが整い、精神的にも安定する
  6. 脳が活性化し、認知症予防につながる
  7. 免疫力が高まり、がん予防になる

いずれも、ふくらはぎの筋肉の収縮弛緩によって、足から心臓へ送り返される血液の流れがスムースになることによってもたらされます。

さらに正しい姿勢をとることで、肺や内蔵が正常に働くようになります。

疲れにくいので、活動量が増え、イキイキとした生活をできる。代謝が上がることで自律神経の働きが整い、健康の土台ができる。などの効果が期待できるといいます。

気づき

歩き

足首を整え、正しい歩き方をすることで、すべての痛み・不調が解消される、とは断言できないかもしれません。

「つま先荷重」と関わる姿勢の変化は、スウェイバック(sway-back)姿勢と呼ばれ、慢性的な痛みや不調を抱える人によく見られる姿勢変化です。

その足首の機能障害や姿勢変化を招いた、ふだんの生活習慣や上半身のバランス、運動不足、靴の問題なども合わせて見直していくことが根治療に必要です。

それでも、体の土台となる足を整え、正しい歩き方を身につけることの大切さは、言い尽くせません。

人の生活の基本である“歩く”動作をいかに楽に、快適に行えるかによって、確実に人生の自由度や充実感が変わってくると思います。

ふだん意識することもなく行っている「歩行」ですが、毎日の習慣だからこそ私たちの健康に大きく影響しています。

本書を参考に正しい歩き方を理解し、その体づくりのためのエクササイズを実践していただければと思います。

「ふくらはぎは第二の心臓」といわれますが、足は幸せな人生の土台といえそうです。

 

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