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「呼吸」を大事にすると、心と体が健康になる

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肩こり・腰痛や頭痛、冷え性、イライラや落ち込みやすいなど、心と体の不調を訴える方で、呼吸が浅く、早くなっている方が少なくありません。

ふだん自分がどんな呼吸をしているか、注意を向けたことはありますか?

生きていれば当然のように、息を吸ってはいてと繰り返していますが、呼吸は心身の健康にとって重要なカギとなります。

無意識に行われている「呼吸」に対して、意識的に行う「呼吸法」があります。

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呼吸が浅くなることの弊害

呼吸が浅く、早くなると、体に必要な酸素が十分に取り込まれず、代謝が滞ってしまいます。その結果、疲れやすさや冷えにつながります。また肺や胸郭(きょうかく)が広がらないため、姿勢も悪くなりがちです(猫背やフラット姿勢)。姿勢が悪くなると内蔵を圧迫して、消化機能も悪くなります。

*胸郭(きょうかく):胸部の外郭をつくるかご状の骨格。胸椎(きょうつい)・肋骨(ろっこつ)および胸骨からなり、心臓・肺などの臓器を支え保護する。(大辞泉より)

そもそも呼吸は機能的に2種類ーー「生きるための呼吸」と、「行動的な呼吸」ーーに分けられます。

生きるための呼吸は、空気中の酸素を肺に取り込み、代謝で生じた二酸化炭素を排出する働きをしています。自律的・無意識的に行われており、脳の延髄から自律神経によって調節されています。

息を吸うときには「交感神経」が優位に働き、息をはくときには「副交感神経」が優位に働きます。

一方、行動的な呼吸は、会話による発声や泣いたり笑ったりといった情動反応、意識的な呼吸調整などがあります。大脳皮質や大脳辺縁系によって調節されています。

胸郭は,胸骨,胸椎,肋骨からなる鳥かご様の構造をしている.

ふだんからストレスや緊張などで交感神経の優位な状態が続いていると、呼吸は浅く、早くなります。しかも呼吸に働く筋肉(=呼吸筋)の緊張が高まり、肺や胸郭の広がりが制限されてしまいます。

さまざまなストレスにさらされる現代社会において、呼吸をうまくコントロールしていくことは、心身を健やかに保つうえで欠かせない要素です。

とくにストレスや緊張によって交感神経の活動に偏りがちなので、しっかりと息をはき出すことで副交感神経の活動を高めるように心がけることが大切です。

*[療法士向け] 胸郭の運動制限は、体幹や四肢関節疾患の臨床推論においてとても重要です
→「上肢運動器疾患の力学的な臨床推論」、「体幹疾患の臨床推論−障害発生プロセスから−

呼吸法によって自律神経へ働きかける

体の内部環境がある程度一定に保たれているのは、心臓の拍動や血管の動き、消化と吸収、排泄など自律神経の働きのお陰です。これらは自分の意志とは無関係に、絶え間なく動き続けています。

自律神経の働きのうちで唯一、意識的にコントロールできるのが「呼吸」です。つまり、呼吸法を実践することで、自律神経に働きかけることができるのです。

経済誌「フォーブス・ジャパン」でも呼吸がテーマに取り上げられるなど、呼吸の状態によって仕事のパフォーマンスも影響を受けます。

深呼吸

忙しいときほど,立ち止まりましょう.

呼吸法を実践するメリット

自律神経のバランスが整う

長く、ゆっくりと息をはき出すことで、副交感神経の活動が高まり、自律神経のバランスが整います。自律神経はあらゆる内臓や血管の動きを調節しているため、血行が良くなったり、お腹の調子が整ったりします。

心が落ち着く

大事な場面で緊張を和らげたり、集中力を高めたりしたいときに「深呼吸」をするという人は多いのではないでしょうか。呼吸法を実践することで脳内の“幸せホルモン”セロトニンが増えることによる効果ともいわれています。

新陳代謝アップで美容やダイエットの効果

自律神経は体のあらゆる新陳代謝に関わっています。新陳代謝とは、古くなった細胞が新しい細胞に入れ替わっていく過程であり、このときエネルギーが消費されます。新陳代謝が活発になれば、ダイエット効果や美肌効果も期待されます。

美しい姿勢になる

大きく深い呼吸をすることで、胸郭や背骨周りの筋肉が刺激されます。これらの筋は重力に抗して姿勢を保持するのに働いているので、美しい姿勢(胸が張れて、背スジの伸びた)につながります。

肩こりや腰痛の解消になる

呼吸法を実践すると胸郭の運動を介して、首や肩甲骨まわりの筋肉がストレッチされます。また姿勢が整えば、全身の筋の余計な緊張がやわらぎ、筋内循環も改善されます。このように筋肉のコンディションがよくなれば、肩こりや腰痛の解消につながります。

さらにセロトニンの増加は、痛みを伝える神経回路をコントロールし、鎮痛効果もあります。

まとめ

  • ストレスや緊張によって交感神経の活動が優位になると、肺や胸郭の動きが制限され、呼吸が浅く、早くなる。
  • 呼吸が浅く、早くなることで、体の代謝が滞ったり、筋肉の緊張が高まったりして、さまざまな不調・痛みにつながる。
  • 長く、ゆっくりと息をはき出すことで、副交感神経の活動を高めるよう心がけるのが、心と体の健康にとって大切。

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