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やり遂げる!「心の持久力」の高め方

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スポーツにしろ,ビジネスにしろ,どんな場面でも最高のパフォーマンスを発揮するには,自身の心と体の一致が欠かせません.

何事も結果を出すためには,やり続けることが大切なのは言うまでもありません.それも高いレベルで鍛錬を地道に続けることが達成の早道でしょう.しかし,苦しいと思うことに耐えて継続していくのは,並大抵のことではありません.

今回は,過酷な長時間のレースを戦い抜く,プロのトレイルランナーが教える「メンタルの持久力」の高め方について,『日常をポジティブに変える 究極の持久力』(鏑木 毅 著,ディスカバー・トゥウェンティワン)よりご紹介します.

早稲田大学競争部だった著者は,当時から指導者に「根性がない」と叱られていたそうです.しかし,トレイルランニングに出会ってから変わることができたのは,次のような理由だったといいます.

・本当にやりたいと思える,心から楽しめるものに出会えたこと.
・苦しみに対して鈍感になれたこと

周囲の期待に追いつかなければと,急き立てられるように取り組んでいた陸上競技では,こうした経験は得られませんでした.好きなことに能動的に挑んでいるからこそ,鈍感力が発揮される.逆に,嫌々やらされていることに対しては皆,ちょっとしたストレスですぐに立ち止まってしまうものです.(91ページより)

心も後天的に鍛えられる

本番で力を発揮する,長期にわたるプロジェクトをやり遂げる,そのようなメンタルタフネスも後天的に鍛えられると著者はいいます.そのためには,苦しい状況になったときこそ,心の持ちようが大事です.

自分にとって嫌な出来事や辛い現実に直面したときには,そこから目をそらさず,じっくりと向き合ってみること.すると,おぼろげながらでも,原因や自分に不足しているもの,さらには解決のためのヒントが見えてくるものです.そうなればしめたもので,次にまた同様の難題に行き当たったときでも,もう以前ほどストレスを感じなくなっている自分に気づくでしょう.

人は未曾有のダメージには弱くても,すでに知っているレベルのダメージには,わりと耐えられるもの.今の苦しみとしっかり向き合っておけば,次はもう,同じレベルの苦しみに心を折られることはありません.その意味で,ストレスを感じたときには,それをチャンスと捉える視点を持つべき.(96ページより) ”

あなたも,これまでの人生でたくさんの困難や挫折を乗り越えてきているのではないでしょうか.その一つ一つの経験はきっと,あなたの糧となっていると信じてみる.そう信じれれば,次に似たような状況になった際には,経験にもとづく対処法を冷静に考えられるのではないでしょうか.著者も「挫折経験を持つ者は強い」「敗北を知る者ならではの強さ」が必ずあるといっています.

心の持久力「持久脳」を鍛える

何かをやり続け,成し遂げられる心のスタミナを,著者は「持久脳」と呼び,過去の経験を糧に成長していけるものといいます(104ページより).持久脳を育て,脳をコンディショニングしていくのに,次のような方法が薦められています.

・アスタキサンチンをはじめとした,抗酸化を意識した食事.
・疲労の原因を分析し,それとまったく逆の行動をとる→心のスイッチをオフにする時間.
・仮眠をとる.ただし,夜の睡眠に差し支えないように,30分間程度まで.
・全体の「3分の2から先」の世界をリアルにイメージしておく.

3分の2から先とは100マイル(160km)のトレイルランニングに例えると,100㎞を超えてからの状況です.

そうした後半の極限状況を事前にシミュレートできていれば,少なくとも想定外の事態に直面して戸惑うことはないはず.何より,後半から終盤にかけての,最も辛い時間帯を正確かつリアルに想像できていれば,それを乗り越えるためにどのような準備をすればいいのかイメージできます.(126ページより)

ビジネスのプロジェクトでいえば,当初の計画が中盤の山場を超えて,最終局面に差し掛かろうとしている段階でしょうか.自身やメンバーの士気も高まっているでしょうが,予期しないアクシデントや予定変更,スケジュールの遅れなどが生じてくるやもしれません.その時になってバタバタと慌ててしまっては,適切な対処はできません.

そこで事前に,後半の極限状態をできるだけ鮮明にイメージしておくことが大事と著者はいいます.これまでの経験が糧になり,イメージの精度は上がります.

例えば,「終盤にさしかかったとき,自分やメンバーの心身状態がどうだったか?」,「どのくらいの課題に対して,どのようなペースで進めたときに,それは適切だったのか」,「どのような想定外のことが起こり,そのとき自分はどう考えて対処したか?」など,いわば「想定外」を想定しておくのです.

シミュレーション

あらかじめ「後半の極限の状態」をシミュレーションしておくことで,いざその事態になっても冷静に対処できる.

結びに

能動的に取り組める心から好きなものに出会う(あるいは,目の前の仕事を好きになる)さまざまなチャレンジによる成功と失敗を経験することで,苦しい状況に鈍感になる.これが「持久脳」を育む秘訣なのではないでしょうか.

本番でのパフォーマンスは,それまでの「事前の準備」「本番力」という二つの要因によって左右されます.本書ではさらに,本番で持てる力を発揮するためのコンディショニングや食事法,心の整え方などが紹介されています.

まさに「事前の準備」から,抗酸化を中心とした燃焼効率のよい身体を作ること,高いレベルの鍛錬をやり続ける「持久脳」を育むこと,そして本番でピークパフォーマンスを発揮する「本番力」をつけること,その一連の流れが理解できます.

ふだんからの身体作りや脳のコンディショニングを続けていくと,精神的にもポジティブでいられるといいます.ポジティブな精神をもって,年齢に関係なく,自分らしい生き方やチャレンジを続けていただきたいと思います.

持久系スポーツ選手だけでなく,息の長い注力を求められるビジネスパーソン,歳を重ねてもイキイキと活動したいすべての方,ぜひ多くの方に知っていただきたい内容です.

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