健“幸”の流儀

最高のカラダとココロを手に入れる 

【たったこれだけ】意欲を高め、リハビリ成果を上げる!患者を“ほめる”極意

calendar

Pocket

療法士であれば、リハビリ患者さんの意欲を上げようとコミュニケーションに腐心する場面は多いですよね。

しかし、「言ったとおりの自主トレをやってくれない」、「自宅復帰への意欲が低い」、「リハビリへのやる気がない」、そんなリハビリへの意欲についての悩みは尽きません。

いま産業界では、「ほめる」ことで相手の意欲を引き出し、成果を上げる方法が注目されています。

例えば、三重県にある“ほめちぎる教習所”南部自動車学校では、教習中の生徒をほめる指導法に変えました。その結果、免許取得者数は増加する一方で、卒業生の事故率は激減したといいます。

☆参考図書はこちら↓

「ほめる」ことで意欲を引き出し、成果につなげるのは、リハビリにも十分活用できます!

そこで今回は、患者さんを上手にほめて、意欲を引き出すコツをご紹介します。

スポンサーリンク

なぜ、「ほめる」と結果が出るのか?

ほめる

「ほめる」ことは、機能障害の改善や能力向上につながります。

ほめるだけで、歩行速度アップ

2010年、日本やアメリカで行われた国際研究で驚きの事実が明らかになりました。

*Bruce H. Dobkin et al:International Randomized Clinical Trial, Stroke Inpatient Rehabilitation With Reinforcement of Walking Speed (SIRROWS), Improves Outcomes. Neurorehabil Neural Repair 24 : 235-242, 2010.

脳卒中患者179名に対し、歩行練習をするときに「ほめられた患者」と「ほめられなかった患者」とで歩行速度を比べました。

その結果、「ほめられた患者」は54.6m/分で歩けるようになった一方で、「ほめられなかった患者」は43.2m/分に留まりました。

ほめられた患者の改善効果は、練習前と比べて1.8倍。

同じ練習をしたとしても、「ほめる」だけでこんなにも成果が変わったのです!

研究リーダーのドブキン博士は、「ほめる」ことで脳の「報酬系」の神経回路が強化されることが関係していると考えています。

つまり、ほめられるときに分泌される快楽物資「ドーパミン」を得られやすいように、自身の神経回路を強化し、より歩きやすくなったと。

 

“結果が出たからほめる”ではなく、“ほめるから、結果が出る”

これは、ほめない手はありませんね。

ほめることのメリット

一般社団法人 日本ほめる達人協会によれば、「ほめる」とは

人・モノ・起きる出来ごとの価値を発見して、伝えること

であり、

目の前の人やモノ、仕事で言えば商品やサービス、起きる出来事などに独自の切り口で価値を見つけ出す『価値発見の達人』 

のことを、「ほめる達人(ほめ達!)」と呼んでいます。

そして、ほめることで次のようなメリットがあります。

  • 人、モノ、できごとの「プラスの面」に気づけるようになる
  • 職場や家庭での人間関係がよくなる
  • 仕事やビジネスで成果が上がる
  • 職場の離職率が下がる
  • 自分の心が落ち着く(安心が生まれる)
  • 周囲に感謝できるようになる  など
☆参考図書はこちら↓

ほめ方のコツ3選&魔法のキーワード

ほめる

「いいね!」は、全承認の合言葉☆

「ほめる」のは、「おべんちゃら」を言うのは違います。事実に目を向け、気持ちを込めて伝えるのがポイントです。

では、実際に「ほめる」ときの3つのコツをご紹介します。

「行動」をほめる

まずは、「行動そのもの」をほめます

痛みや障がいを抱えている患者さんにとっては、私たちにとっての当たり前が当たり前ではありません。

行動したこと自体が、尊いことなのです。

「今日もリハビリ室に来られましたね。体もきつかっただろうに、頑張りました」

「足の運動を20回されましたね、すばらしい」

「グランドゴルフに行かれたのですね!」

「貢献」をほめる

「貢献」とは、その行動のお蔭で何か人の役に立ったという実感です。

とくに患者さんは、自己効力感の低下している方が少なくありません。むしろ「家族に迷惑をかけている」という後ろめたさを口にする方もいます。

そんなときでも、「あなたのお蔭で役に立ちました、助かりました」という事実を伝えることが大切です。

家族など第三者の声を含めると、謙遜しがちな患者さんでも、まんざらではなさそうです。

「お!自主トレしてくださったのですね。お蔭でリハビリが進みます」

「立ち上がりが楽になっているので、ご家族も喜んでいましたよ」

「○○さんの笑顔がすてきだから、周りの患者さんや職員も元気をもらっています!ありがとうございます」

「成長」をほめる

それまでできなかったことができるようになるのは、誰しも嬉しいものです。しかし、患者さんは自分の成長に気づいていない場合が少なくありません。

そこで療法士は、ほんのちょっとでも成長したことがあれば、“即座に”伝えることが大事です。

数字を含めて具体的だと、なおグッド。

「すごい!前回よりも歩くスピードが、0.5秒速くなりました!」

「はじめはできなかった立ち上がりが、自分でできるようになりましたね!」

「人の手を借りずに、服を着替えられましたね」

ほめるキーワードは、「3S+1」

上記した「行動」、「貢献」、「成長」をほめるのに加えて、次のキーワード「3S+1」が添えられると感情が込められ、なお効果的です。

すごい!

さすが!

素晴らしい!

ありがとう!

ときには一見、ほめるのが難しい場面もありますよね。運動のやり方が間違っていたり、不機嫌な表情をしていたり…

そんなときは、こちらのフレーズ↓

そうくるか☆

惜しい…

「惜しい」というフレーズには、「8割がたできているけど、もう一歩」というニュアンスが含まれており、相手を承認する気持ちが入っています。

ダメ出しされるよりも、そう言われた相手は態度を改めたり、素直にやり直したりなど、行動変容につながります

むすびに

痛みや障がいをもった患者さんはふだんから、さまざまな悩みや葛藤を抱えて過ごされています。

そんな状態で、「よし、頑張ろう」と自分を奮い立たせて努力できる人は、そんなに多くはありません。

だからこそ、療法士の声かけが大事になります。

「ほめる」という行動の背景には、“すべての人の可能性と成長を信じる”というマインドがあります。

療法士が上手にほめることで患者の意欲は高まり、リハビリの成果につながります

そして、ほめたあなたは、“価値発見の達人”であり、あなた自身の心もどんどん磨かれていきます

なぜなら、ほめることを意識すると、相手をよく観察し、いいとこ探しをしなければならないからです。

ぜひ上手に「ほめる」マインドと技術を身につけ、患者のリハビリにお役立ていただければ嬉しいです🍀

 

☆「ほめ達!」のセミナー&検定は、こちらで受けられます。受講した体験レポートはこちら→『ほめる達人という生き方セミナー&ほめ達!検定3級 受講しました』

ほめ達!検定

 

 

 

療法士の働く現場や求人状況について詳しく知りたいと思ったら、マイナビコメディカルのようなサイトが役立ちます。

利用は無料で、さまざまな職場の雰囲気をつかめたり、自分好みの条件で検索できたりします。

この記事をシェアする

コメント

コメントはありません。

down コメントを残す




このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

folder ☆痛みなく動けるカラダづくり

【大失敗】「体力アップ」のはずが、カラダを壊す意外な食事法〈ワースト3〉
【目的別】運動は“いつ”やるのが効果的なのか?
【もう悩まない】腰痛との正しいつきあい方を知って、もっと健康になる
more...

folder 免疫力アップのコツ

【新型ウイルスに負けない!】自分自身の“免疫力“を高める方法〈ベスト3〉
免疫力を高めるストレス解消法
免疫力をアップさせる運動のコツ
more...

folder 快眠術

寝酒は逆効果!お酒を飲んでも熟睡できる方法
【悩まない】どうしても眠れないときにとるべき、疲労回復のコツ
やってはいけない!快眠を妨げる寝る前の行動
more...