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若さを生み出す“骨”のメッセージ

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若さを生み出す“骨”のメッセージ
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NHKスペシャルで、が出す“ある物質”が人体の若さを作り出していると放送されました。

*このスペシャルでは、人体のネットワークにおいて臓器が他の臓器に働きかける、指令を出す物質を「メッセージ物質」と読んでいます。メッセージ物質には、神経細胞同士のやり取りをする神経伝達物質や血流に乗って全身に作用するホルモンなどのタンパク質ことを指しているようです。

従来、は人体を支える内骨格としての役割としかみられていませんでした。

しかし骨がメッセージ物質を放出することで、人体のその他の臓器と連絡し合うダイナミックな働きをすることが分かってきました!

とくに骨が出すメッセージ物質には、各臓器が若さを保つ(元気に働く)のに重要な働きをするというのです!

骨が各臓器の若さに貢献する働きと、骨を強く維持するための運動の大切さについてまとめます。

骨からのメッセージ物質が各臓器を元気に保つ

骨は、骨を作る(骨形成)「骨芽細胞」と骨を破壊(吸収)する「破骨細胞」の働きにより、常にスクラップ&ビルドの新陳代謝(骨リモデリング)を繰り返しています。

骨芽細胞と破骨細胞のリモデリングのバランスが崩れた状態、つまり破骨細胞による骨吸収が優位になった状態が「骨粗鬆症(こつそしょうしょう)」といえます。

骨芽細胞と破骨細胞の働き方のバランスを取っているのが、「骨細胞」です。骨細胞は、スクレロスチンなどのメッセージ物質の分泌量を調整することで、骨芽細胞と破骨細胞の働き方に指示を与えているのです。

スクレロスチンのような骨形成にブレーキをかけるメッセージ物質が増えれば、破骨細胞の働きが優位になり、骨吸収が進行し骨破壊へと至ります。

一方、スクレロスチンが異常に減少することで骨形成が止まらなくなる「硬結性骨化症」といわれる難病も存在します。

骨芽細胞からは、オステオカルシンやオステポンチンなどのメッセージ物質が放出され、これらの物質は身体の各臓器に届いて以下のような働きをします。ここに骨が各臓器の若さを保つ秘訣があります。

  • 記憶力(海馬の機能)を高める・・・オステオカルシンの働き
  • 免疫機能を整える(免疫細胞の暴走を抑える)・・・オステオポンチンの働き
  • 生殖機能を高める・・・オステオカルシンの働き

 

骨リモデリング

骨芽細胞と破骨細胞の働きによって、骨は常に新陳代謝(リモデリング)している。 メッセージ物質はリモデリングを調整したり、各臓器へ届いて“若さ”を維持するように働いたりする。

骨のメッセージ物質をコントロールし、健康に生かす

骨が強く維持され、各臓器の若さの維持に貢献するには、その監督役である骨細胞がキーマンです。

骨細胞は、骨に伝わる衝撃を感知するセンサーのような役割があります。立って歩くときには、踏み出す一歩毎に荷重ストレスという衝撃が加わっています。

骨に衝撃が伝われば、骨細胞はその衝撃に耐えうるように、骨形成を促すメッセージ物質を増やして、骨芽細胞の働きを活発にします。骨芽細胞の働きにより、骨量を増やし、骨の密度を高めます。

反対に、骨に衝撃が伝わらない状態が続けば、骨細胞はスクレロスチンを増やし、破骨細胞の働きが優位になります。その結果、骨吸収が進み骨密度は低くなります。寝たきり状態では、あっという間に骨がスカスカになっていきます。

デスクワークが中心で、身体を使う機会が減った現代社会では、骨も容易に脆くなっていくと予想されます。

つまり、骨の強さを維持するためには、骨に衝撃を与えるような運動を続けることがカギとなります。

歩く、走るといった衝撃のかかる運動が骨を強く保つ上で重要です。

身体は無駄なことはしません。頻繁に使われ負担のかかる組織や構造が選択的に残され、使われなくなった組織や構造は、その機能が低下していきます。

これも生命の歴史において、厳しい環境を生き延びるべく、活動的な(食料の確保に必要な体力と記憶力、子孫を残すための生殖能力など)個体を残そうとしてきた種としての本能だと考えられます。

骨に衝撃を与える運動とは、まさしく立つ・歩く・走るなどの荷重運動です。

自転車サイクリングや水泳などは、筋肉運動としては適していますが、骨への衝撃という意味では不十分です。

ただし、膝や股関節など脚に痛みを抱えている場合や、ダイエットのためにこれから運動を始めようという方には、体重負荷を軽減できる水中ウォーキングやサイクリングも有効です。体を動かすことに慣れる、痛みを出すことなく運動できるメリットがあります。

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これから運動を始めようというときの注意

ダイエット、体力アップ、運動不足解消、ストレス発散、肉体改造など目的はさまざまでも、これから運動を始めようという方で、「自分にふさわしい運動は何か」に戸惑うことがあるかと思います。

まずは、

重力位(立位)で衝撃のかかる運動をできるかどうか

です。

重力位で衝撃のかかる運動に耐えうる充分な身体機能があるかどうかは、

  1. 充分な筋肉量(体重における筋肉の割合。% muscle volume:%MV)を有しているか
  2. 有する筋肉量に見合った筋力を発揮できるかどうか

によって判断します。

これを簡便に自分で評価するには、

  1. 肥満指数(body mass index:BMI)が23.6未満
  2. イス(40cm高)に座った姿勢から片脚で立ち上がれる

で判定します。

BMI<23.6であれば、%MV 65%と推測され、重力下で運動するのに最低限の筋肉量を有していると判断できます。

BMI>23.6であれば、まずは体重減のための食事療法から進め、衝撃の少ない水中ウォーキングやサイクリングから導入するのがオススメです。

片脚で立ち上がることができれば、衝撃、言い換えると重力ストレスのかかる運動に耐えうる身体機能を有しているとみることができます。立ち上がることが難しければ、重力ストレスの少ない水中運動や座ってできる運動から始めることが無難です。

サイクリングや水中ウォーキングは、骨への衝撃は不十分ですが、運動の導入としては適しています。

終わりに

骨が出すメッセージ物質をコントロールすることで、免疫機能や生殖機能、記憶力などを高められる(“若さを保つ”)と期待されます。

このメッセージ物質が充分に放出されるためには、骨に衝撃の加わる運動をすることで骨細胞を刺激することが重要です。

骨に衝撃の加わる運動をするには、その荷重ストレスに耐えうる身体機能(筋肉量と発揮筋力)を整えることが先決です。

急激に歩く量を増やしたり段差上り下りを繰り返せば、脚腰の痛みを出すリスクが高まります。徐々に運動に慣れていったり、体重コントロールを優先することで、衝撃に耐える身体を整えることが重要です。

あなたも自分に見合った運動から始めて、骨を元気にし、その先にある若さを維持していっていただければ!

コツコツと(^^)

 

*参考

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