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【レポート】療法士が生き残るために!マネジメントとキャリア・デザインの思考法(九州ブロック管理運営研修会より) 

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2019年11月17日、宮崎市内にて日本理学療法士会九州ブロック管理・運営研修会が開催されました。

講師は、経営コンサルトで作業療法士の三好貴之先生(株式会社メディックプランニング)

研修風景

本研修会では、『上司と部下のマネジメント−成果を上げる組織づくりのために−』と題して、リハビリテーション業界が直面する社会課題の解決や、キャリア戦略についてご教授いただきました。

今回、実行委員会として計画・運営に携わらせていただきましたので、研修内容のエッセンスをレポートいたします。

☆三好先生と細川寛将さまによる新刊がこちら本書をお読みいただくと、研修内容をより深く理解できます。

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これからの医療・介護施設の戦略

医療介護

医療・介護業界が取り組むべき課題は、「地域医療構想」と、それを後押しするように変動する「診療報酬制度」の外部要因から影響を受ける。もっともインパクトが大きいのは「人口動態」であり、日本の人口は全国平均で65歳以上が15.7%増加する一方で、20〜64歳は27.5%減少する(2015年と2045年の比較)。*国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口」

地域ごとの「将来推計人口」にもとづいて「医療介護需要予測」が示されているので、どんな医療・介護サービスが求められているのかを推察できる(下図例)。これからさらに急激な高齢化が進んでいく地域では、比較的軽度な被介護者が増えるため、それに応じたサービス(短時間通所や訪問)が求められる。

将来推計人口(宮崎市)

宮崎市の将来推計人口地域医療情報システム:日本医師会より)。 “これから”さらに急激な高齢化が始まると予測される「地方都市型」。

医療介護需要予測指数

宮崎市の医療介護需要予測指数地域医療情報システム:日本医師会より)。 2040年ころをピークに、介護サービスの需要が伸びると予測される。

理学療法士のキャリアの思考法

理学療法士・作業療法士の供給数は現時点ですでに需要数を上回っており、2040年ころには供給数が需要数の約1.3倍になると予測される(医療従事者の需給に関する検討会資料より)。

そのような状況で“需要量を上げる”ためには、理学療法士の貢献できる新たな市場を開拓していく必要がある。

新たな市場の開拓においては、社会や組織で“困っている”ことを見つけ、その解決にまっさきに動き出すことでビジネスチャンスが生まれる。

個々人においては生き残っていくために、仕事における「希少価値」を高める必要があり、そのためにキャリアデザインが不可欠。リクルート出身で教育者の藤原和博さんは、仕事を「時給」でとらえることを薦めており、それぞれの希少価値に応じて、100倍もの差が生まれるといっています。

キャリアデザインは、3軸−マーケットバリュー、スキル、モチベーション−のバランスで考えていくのが有用。このうち給与を上げるには、マーケットバリューを高める必要がある。

理想的には市場が求めている、組織で困っている領域でモチベーションの上がるものを見つけ、スキルを高めていくよう自己投資していくのが大切。

医療介護職におけるリーダーシップとモチベーション

リーダーシップ

19〜20世紀に「T型フォード」に代表されるような、ベルトコンベア方式による大量生産が始まると、現場管理者にとっての必要な能力として「リーダーシップ」がうたわれるようになった。現代の医療・介護システムにおいても、チームや組織として動くことが求められ、リーダーシップの必要性が高まっている。

そもそもリーダーシップとは地位や任務といった「ポスト」だけでなく、資質や能力、統率力といった、リーダーとフォロワー間で交わされる「プロセス、過程」と理解できる。そのため一つの決まった解はなく、いろんな人と付き合いながらロールモデルにしたり、自分なりのオリジナルを築いていくのが大切。

組織においてリーダーシップを発揮するには、「配慮」「構造づくり」という2つの観点で整えていくのが有用。つまり気遣いや友好的な関係といった人間性の部分と、ルールやマニュアルといった標準化の部分がある。とくに医療介護分野では、「構造づくり」が進んでいないケースが多い。まず形を整えることで、その後の教育もしやすくなる。

古くからの研究で、仕事に携わる人間の気持ち(モチベーション)が生産性に影響を与えることが明らかにされている。そのため成果を上げるリーダーは、フォロワーのモチベーションを高めるような仕組みをつくる必要がある。モチベーションは、「目標」にもとづいて計画するプロセス(=目標管理)にこそ高まるものであり、達成感や自己成長といった「内的動機づけ」を育むことが理想。

むすびに

宮崎市内で開催された日本理学療法士会九州ブロック管理・運営研修会でのエッセンスをまとめました。

講師の三好先生は、その著書のなかで人口減少、診療報酬の下方修正が進む現代において、「医療介護職は、一生安泰の業界ではなくなっている」 と述べています。

そのため医療介護業界やそこで働く職種が直面する厳しさを生き延びていくためには、主体的にキャリアデザインし、「自分らしい生き方・働き方」を築いていくのが欠かせないと学びました。

組織においてもその地域で生き残るには、「地域No.1の施設になる」と“覚悟”を決めて、優秀な人材確保やルール、システムづくりを進めていく必要があります。

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☆オススメ☆ こちらも合わせてお読みいただくと、医療介護業職が直面するキャリアデザインの考え方や、組織内の役職ごとの働き方についてスッキリ理解できます!

講師の執筆されている著書がこちら⏬売り切れやすいので、早めの購入がオススメです。

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