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“背骨”を動かして健康になる.Part 2(その3):“反作用力の緩衝機能”に優れる

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“背骨”を動かして健康になる.Part 2(その3):“反作用力の緩衝機能”に優れる
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背骨の機能(働き)について、ここまで「動作に必要な力の源(エンジン)となる」こと、「手足の土台として安定する」ことを書いてきました。

今回は、“反作用力の緩衝機能”を果たすことについてです。

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力を発揮するとともに、力を受け止めている

身体に働く「作用反作用の法則」

Part2(その1)「動作に必要な力の源となる」にて、“人の動作が成り立つには“力”が必要”と書きました。

物体に力が働く(「作用する」)ことで、その物体が移動する(「仕事をする」)ことになります。

このとき物体には必ず、反対方向の力(半作用力)が働いています。  

作用反作用の法則

身体に働く作用反作用の法則は、「“ぬけぬけ病”の正体は⁉︎「力の伝達障害」から考える」にて、次のように書きました。

身体が発揮する力(作用力)=身体が受け止める力(反作用力)

そして

身体で受け止められる力の分だけ、身体は力を発揮できる

この関係は、「歩いたり走ったりしたときの、足が着地するときの衝撃を受け止める」だけでなく、「箸を使う、ボールを投げるなどの、手足の空間での動き」にも当てはまります。私たちが動いている以上、力を発揮しながら、力を受け止めているのです。

そして「身体に返ってくる力(反作用力)」は、もちろん全身で受け止めている(“緩衝している”)のですが、その中でも特に大きな貢献を果たしているのが、背骨働きなのです。身体に加わる反作用力の9割を背骨で緩衝していると言っても過言ではありません。なぜなら、背骨の持つ3つの生理的弯曲で形成される、“S字カーブ”の形態があるからです。

背骨という“バネ”

背骨の有するS字カーブは、大きなバネ(コイルバネ、スプリング)を、身体の中心に抱えているようなイメージです。

背骨のバネ

バネには次のような「3大特性」があります(コトバンク)。

  1. 復元力をもつ
  2. 弾性を利用してエネルギーの蓄積と放出ができる
  3. 固有振動数をもつ

まさしく力を吸収し、力を発揮する背骨の働きを言い得て妙です。体重を分散したり、着地の衝撃を和らげ、腕を振ったときの慣性力を受け止めたりしているのです。

もし、この背骨の優れた緩衝機能が制限されたとしたら…背骨が固くなって緩衝機能の低下した状態は、バネが錆びついて弾性が低下した状態とみることができます。

背骨が固くなり緩衝機能が低下すれば、動作によって生じた反作用力は行き場を無くし、身体のどこかしこで“暴発(ぼうはつ)”していまいます。これが関節の痛みの原因(とくに荷重痛)になり得ます。

実際にリハビリの現場では、姿勢の悪さや背骨の固さによって緩衝機能が低下し、歩いたり階段を上り下りしたときの足腰の痛みと関係していたという方に遭遇します。そういう方では、足腰の痛みは、背骨の緩衝機能が低下して過剰に負担がかかった「結果」と考えられます(足腰が悪さをしたわけでは、ありません!)。

“感覚”を司る背骨

背骨が緩衝機能を果たすもう一つの要素は、背骨にはたくさんの関節(骨と骨の連結)がある、ということです。そして背骨の関節には、姿勢を制御するためのセンサー(固有感覚受容器レセプター)が豊富に存在しています

このセンサーの働きのお陰で、身体に加わるさまざまな外力(重力や反作用力)に対して、筋肉の緊張感(筋緊張)や身体バランスを調節し、適切に姿勢制御しているのです。

背骨を動かす運動は、このセンサーの機能が正しく働くようにチューニングしている意味合いもあります。適切な姿勢制御がなされるので、バランスを崩したり足を躓いたりしにくくなり、転倒予防にも役立ちます。

まとめ

身体に働く力学的法則「作用反作用の法則」を中心に、背骨の緩衝機能についてまとめました。

3つの生理的弯曲からなるS字カーブの形態によって、体重を受け止め、反作用力を緩衝しているのです。また背骨の関節に豊富に存在するセンサーの働きにより、外力に対して適切な姿勢制御がなされています。

背骨が固くなると、緩衝機能や姿勢制御機能が低下し、身体に加わる外力を受け止めきれなくなります。その結果、荷重や動作時の痛みを発症しやすくなります。そのため、日頃から背骨を柔らかく保つことは、身体に加わる衝撃を緩衝し、痛みのない身体作りに不可欠です。

最後までお読みいただきありがとうございます。

以下の記事も合わせてお読みいただくと、背骨の形態と機能について理解が深まります。

 

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