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ストレスでメンタル強化するには,「マインドセット」を変える<読書評②>

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「ストレス」と聞くと,心にも身体にも悪影響を及ぼす忌み嫌うべきものというイメージをお持ちではないでしょうか.私もそうでした.気持ち良く日々を過ごすためには,いかにストレスを無くそうかと躍起になっていました.しかし,『ストレスを操る メンタル強化メソッド(DaiGo著,KADOKAWA)』の著者は,ストレスについて次のように述べています.

ストレスは必ずしも悪いものではない.考え方次第で,ストレスは悪い影響を与えることも,いい影響をもたらすこともある(44ページ)

さらに,ベストセラー『スタンフォードの自分を変える教室』の著者で有名なケリー・マクゴニガル氏もこう述べています.

ストレスは人を賢く,強くし,成功へと導きます.(『スタンフォードのストレスを力に変える教科書(大和書房)』

つまりストレスとの付き合い方によって,メンタルを強くし,成長,成功へとつながる可能性がある,といえそうです.では,ストレスが心と身体にとっていい影響をもたらすようにするには,私たちはどうすればいいのでしょうか.今回は第2章 ストレスは見方になるに注目して,ストレスとの付き合い方を学びたいと思います.

「ストレスが自分に成長をもたらしてくれる」と考えること

ストレスに対するあなたの認識や考え方(=マインド・セット)を変えることで,ストレスの質を変えメンタル強化に役立てられるといいます.とてもシンプルですが,科学的に実証された方法だといいます.それは次のような研究に基づきます.

アメリカで約3万人の成人を対象に行われた調査で興味深い結果が出ています.
強度のストレスを感じている人たちのうち,「ストレスが体に悪い」と思っている人たちは,そうでない人たちに比べて死亡リスクが43%も上昇することがわかったのです.(中略)この調査結果によれば,同じく強いストレスを受けていても,「ストレスは体に悪い」というマインドセットを持つか否かが,死亡リスクを左右していることがわかったわけです.(46ページ)

これまではストレスそのものが悪者で,致命的なダメージを心身に与えていると考えられてきました.ところが,そうではなくて,ストレスに対するマインドセットが,心身に及ぼす影響を決めているというのです.

ただ“「ストレスがない」と思い込むのは間違いだ”と注意しています.ストレスが無いという思い込みは,ストレスから目を背けているにすぎないからです.ストレスを味方に付けるには,「ストレスが自分に成長をもたらしてくれる」と考え,そして自分がストレスを受けている事実を受け止め,直視することが第一歩だといいます.マインドセットの力を活かすのです.

ストレスが害になると考えている人は,ストレスと向き合わないようにしたり,見て見ぬふりをしたりします.あるいは,ストレスの原因となっている問題の解決には向かわず,買いものをしたり,甘い物を食べたり,お酒に逃げたり,一時的な「ストレス解消」に逃避します.もちろん,これで本当にストレスが解消されることはありませんし,ましてストレスを活かすことなどできるはずもありません.(48ページ)

自分にかかっているストレスを直視することで,その原因の対処法を考える.問題解決に必要なサポートや情報を集め,行動を続ける.そうした実践を続けることで,結果的にストレスを成長の糧として活かしていけるのでしょう.

例えば,「(大病をした後に)健康の有り難さを実感した」,「(オーバーワークによって体調を壊したり,家族関係に支障をきたしたりした後に)効率的な仕事の仕方を意識するようにして,家族との絆も深まった」というふうに,ストレスや逆境に意義を見出していくことの大事さを説いています.

ストレスへのマインドセットを変える

目の前のストレスに対しては,「感情を書き出す」「怒りをエネルギーに変える」ことで対処する

ストレスを感じざるをえない状況において,それを見方につけるには感情も大事だといいます.ストレスへの対応を改善し,行動のエネルギーに変えるために,本書では2つの方法が紹介されています.

自分の感情をありのままに吐き出す

ストレスを軽減する方法として,自分の思ったことや感情を紙に書き出す,心理学で「エモーショナル・ディスクロージャー」と呼ばれるものがあります.

ストレスはほとんどの場合,「自分をよく見せよう」「自分の感情を抑えよう」と思ったときに起こります.そうすると,メンタルが弱くなりますから,自分の感じたことを素直に紙に書いて吐き出すのです.

紙に書くことによって,「自分はこういうことを思っていたんだ」「こんな感情を抱いていたんだ」ということがわかります.このように自分の感情と向き合うと,その感情を受け入れやすくなるのです.(28,29ページ)

ストレスに苛まれているとき,私たちはただ「嫌だ!」という嫌悪感に振り回されたり,怒りを抑えこもうとして悶々としたりしている状態が多いように思います.イライラすることにイライラする,のような悪循環にも陥ります.まずは,自分の感じたことや考えたことをありのままに書き出す.そして時間をおいてそれを眺めることで,冷静に客観的に事実をとらえられるようになる.そうして自分の感情をコントロールすることで,ストレスを軽減することができるのです.

感情を書き出す

怒りをエネルギーに変えるイメージを持つ

あなたもストレスを与えてくる他人への対応で困った経験はありませんか.理不尽な対応をしてくる取引先,到底無理なノルマを押しつける上司,言いがかりのようなクレームを言ってくるお客など,自分の権利が脅かされる場面は少なからずあります.しかしこうした扱いを受けたときに,直接相手に怒りをぶつけるのは得策ではない,と著者はいいます.

ここで,“怒りを成長のエネルギーに変える”ようにすることを薦めており,そのために次のように具体的なイメージをもつことで対応するのです.

怒りの量に合わせて,自分の中にある燃料タンクの残量ゲージが上昇する.あるいはタンクの中にガソリンが注ぎ込まれる様子をイメージするのです.(64ページ)

このように具体的にイメージすることで,ストレスを与えてくる他人を忌み嫌うのではなくて,行動のためのエネルギーに変換していくのです.

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結びに

『ストレスを操る メンタル強化メソッド(DaiGo著,KADOKAWA)』の読書評として,「ストレスは味方になる」という箇所に着目しました.

ストレスを味方にするとは,ストレスを忌み嫌ったり,目を背けたりするのではなくて,ストレスを自分の成長への糧とするということです.そのためには,ストレスに対するあなたの認識や考え方(=マインド・セット)を変えることが大事だといいます.自分にストレスがかかっている事実を認識し,「このストレスが自分に成長をもたらしてくれる」「この過程を経て,自分が向上していっているのだ」と考えることから始めます.

目の前のストレスや他人に怒りを覚えることもあります.そんなときは,自分の感じたことや考えたことを紙に書き出す,怒りをエネルギーに変換するイメージを持つなどの方法で対処していきます.私も日課として取り組んでいますが,書き出すことでモヤモヤしていた考えや気持ちがスーッと晴れていくようです.

最後まで読んでいただき,ありがとうございます.本書を通してあなたが日々のストレスと向き合い,成長へとつなげていける助けとなれば幸いです.

 

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