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“艱難汝を玉にす” 「ストレス」と「ストレッサー」の関係

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“艱難汝を玉にす” 「ストレス」と「ストレッサー」の関係
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あなたは「ストレス」と聞いて、どのようなイメージを持ちますか?「ストレス=忌み嫌うべき対象」とお思いではありませんか。

毎日快適な部屋で美味しいものを食べて、旅行して、人間関係やお金の苦労もなくて、まさにストレスフリー!

・・・と、本当にそうでしょうか。

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ストレス=悪、じゃない!

慌ただしい毎日のなかで、数日や数週間のバカンス的な生活であれば、身も心も開放された気分になるでしょう。

しかしこの生活が、何ヶ月何年と続けばどうでしょう? 恐らく、だんだんと飽きるようになって、ご馳走を食べて「美味しい」と感じたり、きれいな景色を見て「美しい」と感じたり、親密な人との交流に心癒やされたりすることもなくなるのではないでしょうか。

一方で、こんな経験もあるかもしれません。学生時代、スポーツに打ち込んで、難しいテクニックができるようになった。仕事で、難しい案件に対して粘り強く対応したことで、それまで以上の成果につながった。

誰しも、幼いころから、傍目には試練と思えるようなたくさんの経験を乗り越えてきているのです。

細菌やウイルスから身を守る仕組み「免疫(めんえき)」も、抗原抗体反応(こうげんこうたいはんのう)のように、外部からの侵入者に対する反応を記憶することで、二度目の侵入に対する防衛策をもっています。骨も、体重負荷というストレスがかかり続けているからこそ、その強度を維持できているのです。

つまり、あなたの心身を丈夫にし成長していくために、適度なストレスは必要不可欠なのです

そこで、今回はストレスと適切に向き合い、健康で、かつ成果を上げるのにも役立つ考え方をまとめます。

キーワードは、ストレスをめぐる次の二つの認識です。

「ストレッサー」「ストレス」

「ディストレス」「ユーストレス」

1。「ストレッサー」と「ストレス」を分けて考える

ストレスはもともと工学用語で、力によって物体に生じる歪み(ゆがみ)を意味しています。

ストレス

医学・生物学界においては、キャノン(Walter B. Cannon)やセリエ(Hans Selye)らの研究によってストレスの概念が築かれてきました。

セリエは、生体にとって有害な影響を及ぼす刺激を「ストレッサー」とし、ストレッサーによって生体に生じる反応を「ストレス」と名付けました。

現在では、ストレッサーを「ストレス刺激」、ストレスを「ストレス反応」と呼ぶ場合もあります。

ストレッサーには次のような様々な種類があります。

  • 物理的ストレッサー:温熱、寒暖、騒音、ブルーライトなど
  • 化学的ストレッサー:不快な臭いや環境汚染物質など
  • 生物学的ストレッサー:病原菌など
  • 心理社会学的ストレッサー:人間関係や就労の悩みなど

しかし、これらが必ずしもあなたに害を及ぼすかというと、そうとは限りません。

ここで大事なのは、

ストレッサー(ストレス刺激)に対して、あなたの心身がどう対応したのか、その結果がストレス(ストレス反応)なのです。

ストレス反応

例えば細菌やウイルスなどの病原体は、ふだんから私たちの周りに存在していますが、免疫の働きによって病気の発症が抑えられています。しかし免疫力の未熟な幼児や体力の落ちた高齢者では重篤な疾患を発症してしまう場合もあります。

人間関係においても同じです。傷つけられるような言葉を投げかけられたとしても、その相手と自分の関係性や状況によって、あなたの受け止め方も変わるはずです。ときには厳しい言葉で叱咤激励に発憤して、目覚ましい成果を上げることもあるでしょう。

つまり、

「ストレッサー」と、それを受け止める自分のキャパシティや対処方法、生体反応の結果としての「ストレス」を分けて考えることが、ストレスフルといわれる現代をより良く生きるうえで重要になります。

2。「ディストレス」と「ユーストレス」を理解する

前述したように、ストレッサーに晒された結果、心身を病んでしまうこともあれば、困難を乗り越えて自分の成長を実感できることもあります。

あなたの心身に害を与えるようなストレスをディストレス(distress):不快ストレス」と呼びます。

一方、適度な緊張感を与えたり、あなたの心身を鍛え、成長につながるストレスを「ユーストレス(eustress)、またはオイストレス:快ストレス」と呼びます。例えば、憧れのあの人とデートするドキドキ感、大事な試合を前にした武者震い、などはユーストレスでしょう。

「ストレス=悪者!」と決めてかかるのではなくて、「このストレスは自分にとって有害(心身を病ませるもの)なのか、あるいはこれからの成長に必要なものなのか」を見極めることが重要です。

ユーストレスは、後になって気づくこともあります。

「あのときの恩師の厳しい言葉があったから、今の自分がある」と思えれば幸せでしょう。ただそれでも、お互いの信頼関係があるのが大前提で、そうでなければ、昨今世間を賑わすハラスメントになりかねません。

“かわいい子には旅をさせろ”、“若いときの苦労は勝手でもせよ”、などの箴言は、一時の苦労がその後の成長に繋がることを物語ってのものでしょう。これもユーストレスといえるかもしれません。

まとめ

さまざまなストレッサーに遭遇する現代生活において、あなたの心と身体の健康を維持する上での考えかたをまとめます。

  1. ストレッサーに対する生体反応の“結果”がストレスだと認識する。つまり、あれもこれも「ストレスだ!」と感情を高ぶらせないこと。
  2. あなたが不快と感じたストレッサーは、どの類い(物理的、化学的、生物学的、心理社会的)のものなのかを理解する。人はわけの分からないものに対して不安や緊張が高まります。自分を不快にさせている正体を理解することで、感情的の高ぶりを鎮め、冷静に対処法を考えやすくなります。
  3. ストレッサーに対する対処法(コーピングcoping)を身に付ける。いわゆる“ストレス解消法”をもつことです。ただ、「仕事で抱えたストレスを飲んで歌ってパーッと発散する」「やけ食い、衝動買いする」では、ストレスの根本解決にはなりませんし、身体やお財布にも優しくありません。
     自分に害となるストレッサーとどう向き合えば、解決されるのか、を考えられるのが望ましいです。さらに普段から運動や瞑想などによって、心身のストレス耐性を高めておく方法もあります。
  4. 3。とも関わりますが、ディストレスをユーストレスに書き換えることも有効です。オススメは日記を書く方法です。詳しくはコチラ「こころを整える日記法」もご参照ください。
  5. 自分のストレス耐性を知る。ストレッサーをユーストレスとするように努力することも必要ですが、度を超して心身を病んでしまっては元も子もありません。
    どの程度のトレッサーになら耐えられるのか。耐えられなくなる予兆(朝起きられない、風邪をひきやすくなった、普段はしないような簡単なミスをする、など)はないか。を知っておくことが必要です。

 

 

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