あなたには、あなたと似た「素質」をもった神さまが「守護神」として付いていて、
その神さまを知ることで「自分はどう生きていけばよいのか」がわかる。
そう聞くと、自分の守護神を知りたくなりませんか?
本書『日本の神さま開運BOOK(小坂達也 著、祥伝社)』は、
生年月日にもとづいた統計学と日本古来の「八百万(やおよろず)の神」を組み合わせて、
あなたの守護神を見つけ、生き方の指針を示してくれる、まさに“開運ブック”です。
「素質」と「性格」は違う
本書であなたの守護神を見つける目的のひとつは、あなた自身の「素質」を知ることにあると思います。
著者によれば、生まれながらに備わっている先天的な特徴「素質」と、
生まれてから後天的に備わった特徴「性格」との不一致が、
あなたが抱えているストレスの原因だといいます。
もし、あなたが自分の素質に逆らっていたとしたらどうでしょう?
本来は自分の想いを形にするのが得意なのに、
人の想いを実現させるために働いていたり…。
具体的に目に見える成果を上げるために頑張れる人なのに、
目に見えない愛情や友情を優先しろと言われ続け、
目に見えないものを一生懸命築こうとしてみたら…。(中略)
本当の「素質」は違うのに、後天的な自分の「性格」が正しいと思い込んでしまい、本来自分が持つ「素質」とは違う考えをしたり、振る舞いを取ってみたりする結果、自分本来の「素質」とはかけ離れたことをしてしまう…。 (7ページより)
これはあなたが、親や先輩、恩師などの大きな価値観から影響を受けてしまった結果、生じる現象だといいます。
やはり自分の性に合わないものに対しては、ストレスを抱えやすいし、努力の割にめぼしい効果が得づらいのではないでしょうか。
できるうるならば、本来の自分の才能や能力に沿うところで力を尽くしたいと願います。
そのためにも、「自分の素質を知る」ことが大切です。
本書では、あなたの守護神を知ることで、あなた本来の「素質」を知り、「素質にあった生き方」を指南してくれます。
本書でわかること
生年月日にもとづき守護神がわかると、その「守護神の特徴」や「あなたの素質」に加えて、次のような指南があります。
- 人生における強みと得意分野
- 人間関係
- 仕事観
- 金銭観
- 恋愛・結婚観
- 好きなタイプ
- 同じ守護神の著名人
- (総括)あなたは人生をどう生きるべきか
実際にやってみると、わたしの守護神は「スサノオノミコト」とわかりました。
スサノオノミコトの特徴や本書の解説を読むと、いちいち言い当てられていることも、反発したくなることもありました。
それは自分の素質と現在の心境の一致・不一致を意味しているのかもしれません笑
魂の陰と陽の関係−「和魂(にぎみたま)」と「荒魂(あらみたま)」
本書で面白いなと思ったのは、「神さまも完璧ではない」ということです。
誤解や嫉妬、離婚までします。
神道において「一霊四魂(いちれい しこん)」という概念があり、
人間に恵みを与えるありがたい魂(=和魂)と、
災いをもたらす怖い魂(=荒魂)とがあります。
どの神さまにも、この和魂と荒魂が同居しており、どちらが作用するかは、
その人が心を“清らか”に保たれているかどうかで決まる といいます。
例えば、「頑固な人」というのは、
それが原因で他人に迷惑をかけることもありますが、
その一方で、固い意志によって目標を達成するパワーにもなりえます。
和魂を発揮するためには、心が清らかであること。
そして心を清らかに保つために、日頃から陰徳を積んだり、
神社を参り感謝を伝えたりするのですね。