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マーケティング・ジャーニー(神田昌典)【書評・感想】なぜ今、マーケッターとして成長すべきなのか?

  • 2020年7月10日
  • 2020年9月16日
  • 読書評
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未来を担うマーケッター

「時代の先行きが見えない…」

「社会や技術が変化して、自分も何かしなければと思うけど、どうしてよいかわからない…」

「これまで自分が時間と労力を注いできた仕事・事業を、未来にも存続させたい」

そういった悩みを抱えている方に朗報です。

 

事業を成長させながら、社会課題を解決し、未来をつくっていく手法が書かれた『マーケティング・ジャーニー(神田昌典著、日本経済新聞出版)』をご紹介します。

僕も今春からフリーランスとして動き始めた矢先にコロナの影響もあって、事業内容やビジネスモデルの再考を迫られるときに本書に出会いました。

そこで読んだ内容は、「今こそ、変革のチャンスだ」と勇気づけられ、実践的な手法を教えてもらえるものでした。

これまで自分が携わってきた業界や仕事内容、学んできた知識・スキルを棚卸し、「どんな社会課題に対して、情報を集めて、ビジネスモデルを作って、実践して」といった大きな道筋を考えるきっかけになりました。

 

著者の神田昌典氏は、経営コンサルタントとして20年以上にわたって活躍する、“日本のトップマーケッター”。

タイトルにあるマーケティング・ジャーニーとは、著者が2万人以上の経営者と関わるなかで実践・検証してきた、「新成長事業」を作り上げるプロセスを図式化したもの。

言い換えれば、マーケッターの成長の道筋であり、“商品としての「自分」や、その自分が取り組む「仕事」を未来に売り込むために、必要な変化を経験していく道筋”だといいます。

著者の提唱するマーケティング・ジャーニーには「3ステージ」あり、その中でも本書では「ビジネスモデル構築プロセス」にフォーカスされて書かれています。

なので、成熟事業のリニューアルにしても、スタートアップの新規事業にしても、ビジネスパーソンに必須の内容となっています。

 

変わっていく社会に合わせて、自分がどう変わっていけばいいのか

その道筋がみえることで、先行きの不安がなくなり、前に進んでいくための力が湧いてきます。

 

さあ、あなたが積み重ねてきた専門知識に、マーケティング力を上乗せすることで、新時代を生き抜いくチカラを身につけませんか?

なぜマーケティングが人を成長させるのか?

当初は自社の利益のことしか考えなかった経営者が、マーケティングを学び始めると、顧客満足に本気で取り組み、社会貢献を志す。

経営者によって、それぞれ道のりは異なるのだが、結論は同じだった

マーケティングは人を成長させるのだ。(12ページより)

と断言されるように、マーケティングに取り組むことで事業家として、経営者として、そして人として成長できると著者はいいます。

なぜなら、マーケティングとは“社会課題の解決をきっかけに、事業を広げていく力(253ページより)”。

新規事業を立ち上げ、それを存続させようとして直面する課題ー

  • 顧客を集める「効果的な広告メッセージ」を出す
  • 利益の出る、リピートの増える「事業モデル」をつくる
  • メンバーを束ね、協力を集める「リーダーシップ」を身につける

を実践することで、事業を成長させながら、同時に社会的な存在へとなっていくから。

本書では、1人のビジネスパーソンがマーケティングを実践する流れー仕事上で直面した問題を発見し、それを解決するために思考し、行動する。そして解決アイデアを発見し、ビジネスモデルとして構築するーを8つのエリアとして、それぞれ具体的に解説されています。

  1. 市場
  2. 隙間
  3. 顧客
  4. 着想
  5. 調整
  6. 経済
  7. 協力
  8. 突破

それぞれ、著者の経験した豊富な実例を合わせて紹介されているので、自分の仕事や事業に置き換えてイメージしながら読み進められました。

今回は、「どのようにビジネスアイデアを発見するのか」という点から、一部内容をご紹介します。

どん底こそチャンス!イノベーションを生むアイデアのつくり方

暗闇の中からアイデアが生まれる

(〜)必ず壁にぶつかる。

自分には何もできることはない、と、

今までの自信が、粉々に打ち砕かれるのだ。

このようなどん底ー実はそこが、創造の泉だ。(113ページ)

マーケティング・ジャーニーの第4エリア【着想】の章冒頭には、こんなメッセージが掲げられています。

 

私たちは自分の経験や知識から、何か顧客に役立つものを選び取ろうとします。

それは自らの人生の振り返りでもあり、「自分は何のために生きるのか?」という根源的な問いに入っていきます。

そうして行き着くのが上記した「壁」ですが、“鳥肌もののアイデア”は暗い闇の中からしか生まれないのだと著者はいいます。

 

では実際に着想力のある人になるのは、どうすればよいのでしょうか?

ゼロからイチを生み出す着想法

著者が薦める、斬新なアイデアを着想する方法は主に3つに大別されます。

デジタル技術を活用する

突然ですが、あなたは「スマートスピーカー」を使っていますか?

「アップルウォッチ」は?

「GooglePixel」は?

私も正直、「今はそんなに必要じゃないかな」と思って、とくに試したこともありませんでした💦

 

しかし著者は、

新成長事業を生み出すもっとも手っ取り早い方法は、「新しいツールを次々と使うこと」(116ページより)

だと、ストレートに断言されています。

意識の改革は身につけるものを変えることから始まるのである。

経営者が率先してツールを使えば、ツールの可能性に気づき、自社の新たなる可能性を見出せる。(119ページより)

のだと。

 

実際に著者のコンサルタント経験でも、「後継者不在」で廃業することの多い中小企業において、順調に事業を継続していた会社の経営者に共通していたのが、「スマートテクノロジー」を率先して使っていたこと。

 

確かに、使い慣れたツールはとくに思考することもなく使い回しています。

しかし新たなツールを取り入れようと思えば、今まで使っていなかった脳の領域が活性化されます。

さらに、新商品に採用されているアイデアやシステムを肌感覚で学ぶことにもつながりますね。

これほど、斬新な発想の刺激になるものはありませんね。

 

よし、僕もスマートスピーカー買います。

逆転の発想法「フューチャーマッピング」

日常という連続性の中では、斬新なアイデアが出てくることはほとんどない、と著者はいいます。

そこで、“現在をすべて忘れて、未来のあるべき姿から考えることで、現状のパラダイムではとらえきれないアイデアが生まれる”

「フューチャーマッピング」を薦めています。

 

具体的には、次のような手順で、未来を起点にして、そこまでの道のりを創造します。

  1. 今、自分が達成したい目標や解決したい課題を書く
  2. 理想の未来から、自分がハッピーになっている様子を、詳細に想像する
  3. 第三者の視点を入れる(リスペクトしている人なら、どう考えるかな?)
  4. 「未来」から「現実」に向かって、山や谷の曲線を描く(挫折することも想定)

 

「都合のよい未来」を大きく想像し、実行は現実から創造していきましょう!

「イメージ」の力で思考の枠を越える

「提案をしろ」「仮説を出せ」と言われると重圧を感じますが、その着想法を知っていれば、クリエイティブな仕事になります。

枠を越えたアイデアを生み出す方法として、イメージを使った「ジーニアス・コード」が紹介されています。

これは課題に対して、既存のアプローチの他に、なにかよい方法はないかと考えるときに有効。

 

手順は以下のようで、簡単に実践することができます。

  1. 頭の中で、「壁」を思い浮かべる
  2. 「その壁を越えたときに、どんなイメージが見えるか?」を3つ書き留める
  3. 3つの図の共通点を探す
  4. このイメージをもって、課題の解決策(仮説)を考えていく

 

とにかく、いつもと同じ頭で考えていても、思いつくアイデアは知れています。

そこに「イメージ」を用いることで、子どものような創造性が芽生えてきます

騙されたと思って、ぜひ一度試していただきたい!

むすびに

いかがでしょうか。

書籍『マーケティング・ジャーニー(神田昌典、日本経済新聞出版)』より、新時代のビジネスモデルをつくる考え方や、経営者がマーケティングを実践する意義、斬新なアイデアの着想法についてご紹介しました。

これから何か事業を立ち上げたいという方や、立ち上げたばかりの方、また既存の事業をリニューアルしようと考えておられる経営者の方にオススメの1冊です。

また“次の世代を担う、中学生、高校生に読んでもらうことを強く意識し”て書かれているので、学生や教育者の方が読んでも響く内容です。

ぜひあなたも本書を手にとって、「事業を伸ばしながら、未来のより良い社会を創造する」マーケティング力を身につけてみてはいかがでしょうか。

 

最後に、マーケティングにこめる著者の本気の言葉を紹介して終わります。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

この時代の変わり目において、マーケッターはきわめて価値ある職業だ。

シンプルにいえば、専門領域で経験を重ね、

マーケティング力を身につけていけば、鬼に金棒。

さらに、マーケティングの実践を積み重ねると、

優れたリーダーが多数生まれる。

人は、マーケティングを実践しながら、事業を成長させながら、

同時に社会的な存在へとなっていくのである。(はじめに より)

 

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