こころとからだの健康掲示板

こころとからだの関連性(心身一如)から、「健康で幸せ(well-being)」な過ごし方を提案します

心と体を守る自律神経の働き−4つのタイプと生活習慣

calendar

reload

心と体を守る自律神経の働き−4つのタイプと生活習慣
Pocket

私たちの体を維持する仕組み−ホメオスタシスを支えるシステムの一つ、自律神経の働きについてビジュアルで整理しました。

ひとの神経系は、機能的に体性神経(動物性神経自律神経(植物性神経に分けられます。

体性神経系は、皮膚やほとんどの骨格筋を支配します。身体の外部環境の情報(末梢からの感覚情報)を中枢(脳や脊髄)へ伝え、身体がそれに反応する(随意筋の運動)ことに関与しています。

自律神経系は、身体の各器官や内臓の構成要素(平滑筋や腺など)を支配します。主に身体の内部環境の情報(内臓の状態)を中枢へ伝え、身体がそれに反応する(内臓や血管の平滑筋や心筋の運動、腺からの分泌)ことに関与しています。

スポンサーリンク

交感神経と副交感神経の働き

自律神経の働き

自律神経は、脳(脳幹)から出発し、脊柱を下行して体内の臓器や血管と連絡しています。名前のごとく、臓器や血管の働きを“自律的に(ひとが意識することなく)”調整しています。その働きは24時間、365日休まず続きます。そのお陰で私たちの体は、ある一定の状態から大きく変動することなく日々の生活を営んでいけるのです。

自律神経は、交感神経副交感神経の2つからなります。

危機に備える「交感神経」

交感神経は、車のアクセルに例えられます。その働きは、緊張やる気を高め、心臓や肺の動きを高めて、筋肉を緊張させ、次の駆け出しへ備えます。

直面する命の危機(その昔人類が、サバンナで野生動物と遭遇したように)に対して、“闘うか、逃げるか”を決断し実行するための体の準備を整えます。

現代生活でみれば、仕事で大事なプレゼンを控えている、上司に叱責されている、気になるあの人を前に緊張している、などでしょうか。

休息とリカバリーの「副交感神経」

一方、副交感神経は、車のブレーキに例えられます。その働きは、体を休息回復に向かわせます。消化管(胃や腸)の働きが盛んになり、食べものを消化吸収して、体を回復させます。心臓の拍動を緩やかにし、血管は拡張することで、心身のリラックスをもたらします。

バランス

自律神経バランスのタイプ

自律神経のバランスは、交感神経と副交感神経の働きの度合いから4つのタイプに分類できます。

自律神経バランス

交感神経と副交感神経は、両者が高い活動レベルで安定しているのが理想的です(上図の「ベスト」な状態)。落ち着いていて安定感があり、ハツラツとしている心身の健康にとってベストな状態です。

体は何かストレッサー(ストレス因子)にさらされたとき、交感神経の働きを高めてそのストレッサーに対応しようとします。ストレッサーが過ぎ去れば、交感神経の働きは鎮まり、もとのバランスを取り戻します。

しかし、ストレス状態が長く続けば、交感神経の働きが高ぶったままになり、心と体にとって弊害をきたします。血管の収縮によって血流は滞り、冷えや浮腫みにつながります。筋肉の緊張も高まり、コリや慢性的な痛みとなります。

現代の日本人には、上の図に示したセカセカタイプ(交感神経が高く、副交感神経が低い)が圧倒的に多いといわれます。イライラすることが多く、血圧や血糖値が高くなる(ストレスホルモン“コルチゾール”の影響)ため生活習慣病にかかりやすくなります。

のんびりタイプ(交感神経が低く、副交感神経が高い)では、外からはのんびり屋にみられます。おだやかなようですが、やる気が出ず、行動力が弱まります。血流が悪く、鬱状態などメンタルに注意が必要です。

お疲れタイプ(交感神経も副交感神経も低い)の人は、体力がなくグッタリしてしまいます。ただ両者のバランスはとれているため、本人は不健康であるという自覚に乏しいようです。

あなたは、どのタイプに当てはまるでしょうか?
もしベストな状態になければ、交感神経と副交感神経のいずれも高い状態へ、どうにか移動したいところです。

そのためには、セカセカタイプであれば「ストレスを軽減する方法」や「適度な休息」を習慣的に取り入れていく。
のんびりタイプであれば、運動によって交感神経を高めていく方法などを身に付けることが大事です。

自律神経バランスを乱す生活習慣

現代生活には、交感神経を高ぶらせる要因がたくさんあります(下図)。

交感神経を高ぶらせる日常生活

生活習慣の基本は、睡眠・食事・運動です

睡眠不足、不規則な生活リズム

とくに睡眠中は副交感神経が高まり、脳と身体を休ませる貴重な時間です。夜更かしや睡眠不足、不規則な生活リズムでは、充分に副交感神経が高まらず、休息と回復モードに入れません。日中の交感神経が高ぶった状態が持続し、疲れを蓄積していきます。

内蔵の疲れ

食事では、食べる内容食べる時間帯が大事です。消化は体内の代謝機能のなかで最もエネルギーを消耗します。そのため飲み過ぎ食べ過ぎは、胃腸の消化機能に負担をかけ、内臓を疲弊させます。腸内リズムに合わない食事のタイミングも、消化機能に負担をかけます。服薬も、長期にわたれば少なからず内臓への負担となります。

*胃腸の働きは時間帯によって、その作用が異なります−排泄/摂食と消化/吸収と利用−。腸内リズムに沿った食事法ついて詳しくは、「免疫機能を整えるには、まず“食事”から!」をご参照ください。

運動不足、体力低下

運動不足長時間の座位保持(座りっぱなし)も自律神経のバランスを崩す要因です。とくに現代の日本人は、座っている時間が世界と比べて突出して長いといわれます。

ひとの体は本来、運動による筋肉の収縮と弛緩によって血液循環を助けています。しかし運動不足や座りっぱなしでは、筋肉の収縮と弛緩が少なくなります。その結果、手足の末端に血液が滞り、冷えやむくみ、血栓を起こすリスクなどが高まります。

*「座りっぱなし」が仕事の生産性を低下させる理由→「“座りっぱなし”の仕事がよくない理由 − 長時間の座位姿勢が健康悪化と生産性低下を招く

心の不安定さ

心と体はつねに影響を与えあう、表裏一体の関係です。普段から精神的にイライラしたり、過度な緊張や集中を長く強いられたりすると、交感神経の高ぶりによって脳も疲弊してしまいます。脳の疲弊は、大脳基底核を中心とした脳内の連絡通路によって全身の筋緊張を高めます。

このような生活習慣の乱れやストレスによって、交感神経は過剰に高ぶり、自律神経バランスの崩れから、さまざまな不調や疲労感、慢性的な痛みにつながってしまいます

自律神経が健やかに働いてくれるために

ほめる

仕事ですばらしい成果を上げる、毎日をイキイキと過ごす、歳を重ねても好きなことを続けられる、そんな望む人生を送るためには、心と体の健康が資本となります。自律神経の健やかな働きは、心と体の健康の重要なカギとなります。

まずは、上に書いた自律神経バランスの4タイプのうち、あなたはどれに該当するのか考えてみてください。
そして、自律神経バランスを乱す生活習慣に身に覚えはないか振り返ってみましょう。

自律神経の働きは、男性は30歳代から、女性は40歳代から急激に低下します。とくに副交感神経の働きが優位に低下し30歳代の時点で20歳代と比べると、自律神経の機能はピークの半分程度まで衰える60歳時点の自律神経のパワーは20歳のときの4分の1に落ちると言われています。

サラリーマンの体力が「30代に入ってガタッと低下する」医学的理由(現代ビジネス)

「若い頃は徹夜も平気だったのに…」「最近、寝ても疲れが残るようになった」と感じるのは、やはり年齢による自律神経のパワーが低下しているためだと思われます。

さまざまなストレスによって、交感神経は日常的に高ぶりがちです。さらに年齢による副交感神経の働きの低下も重なります。

そこで自律神経の働きを整えるには、意識的に副交感神経の働きを高めるような習慣を取り入れることが大事です(下図)。具体的には、充分な睡眠、入浴、適度な運動(ややきつい程度の有酸素性運動)、瞑想、深呼吸などがあります。これらの習慣は、忙しい毎日の中で“本来の自分を取り戻す”きっかけとなります。

ぜひ心と体を守る自律神経バランスを最高に保ち、あなたらしい素敵な人生を送っていただければと願います🍀

副交感神経を高める習慣

 

 

この記事をシェアする

コメント

コメントはありません。

down コメントを残す




このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

folder 免疫力アップのコツ

免疫力を高めるストレス解消法
免疫力をアップさせる運動のコツ
“免疫系の暴走”を抑えるのも,食事から!〜食物繊維の役割〜
more...

folder 快眠術

寝酒は逆効果!お酒を飲んでも熟睡できる方法
【悩まない】どうしても眠れないときにとるべき、疲労回復のコツ
やってはいけない!快眠を妨げる寝る前の行動
more...