こんにちは、大山ふみあき(@ThanksDailylife)です。
2021年2月28日(日)【LIFE SHIFTセミナー】を受講し、すばらしい内容だったので学ばせていただいたことや気づきをメモしておきます_φ(・_・
講師は太田優士(株式会社ボディボックス代表)、酒井 準(株式会社Terrace J代表)の両先生。
テーマは「人生100年時代」といわれる今、そしてこれからを幸せに生き抜いていくための大事な知恵、身体的健康と経済的健全性について。
未来のセルフケアはこうなる
ふつう病院はどんなときに行きますか?
カラダに何か不調や痛みが現れた後ですよね。
ですが未来のヘルスケアは「病気になってから、医師や専門家に何とかしてもらう」ではなく、「病気になる前に、自分で健康を維持しておく」のが主流になります。
その背景には「超高齢社会」となり、平均寿命と健康寿命の隔差、社会保障費の急増による財政のひっ迫などがあります。
年を重ねても元気で豊かな生活を続ける、そして健全な社会が持続していくには“病気にならない、健康なカラダを維持する”ための「予防医学・予防医療」の実践が不可欠。
酒井先生によれば、医療体制のなかでも機能分担がますます進んでいくといいます。
病院は“対処療法のプロ”として、薬で痛みをブロックしたり、壊れた構造を修復(手術)したりする。
一方、予防医学の領域ではそもそも“痛みを出さない、構造を壊さないカラダづくり”を担っていく、原因(メカニズム)へのアプローチが主流。
わたしたち一人ひとりも、外から与えてもらう受動的なものではなく、自らの心がけによる積極的な「予防」への関心を高めていくのが肝心です。
なぜ予防医学が大事なのか?
予防医学の大切さは「クルマ」に例えるとわかりやすいです。
新品で性能の良かったクルマも長く乗るほどに、部品がサビついたり、不具合や故障が起きたりしてきます。
そこで安全に走るためには事故を起こす前に、日々のメンテナンスや修理が欠かせませんよね。
ひとのカラダも同じ。
産まれたときから動き続けるわたしたちの細胞や組織は、疲れや傷みが少しずつ蓄積しています。
年を重ねるごとに“サビ”ついていっているのです。
老化のしくみを明らかにして、“老化は予防できる”とうたう衝撃のベストセラー『LIFESPAN(ライフスパン)―老いなき世界』でも、「老化」そのものがさまざまな疾患の重大なリスクファクターだと述べています。
わたしたちがいつまでも元気に自立した生活をしたいと願うなら、どうしてメンテナンス(予防)が不要だと言えるでしょうか。
予防のために何から始めたらいいのか?
病気や痛みの「根本原因」を知る
近年、悪性腫瘍をはじめとしたさまざまな病気やケガは「慢性炎症(まんせい えんしょう)」が原因ではないかと注目されています。
通常「炎症」は急性の感染やケガに対して免疫細胞が侵入した細菌・ウイルスと戦ったり、傷ついた細胞を修復したりするよう働く、カラダの防衛反応。炎症の特徴として発熱や腫れ、痛みが現れます。
しかしこの炎症が慢性的になることで回復までの期間が長引いたり、免疫機能が異常をきたしたりなど、カラダのあちこちに不具合を起こします。
慢性炎症がかかわる病気には、がん(悪性腫瘍)をはじめ動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病、胃潰瘍、肺炎、脳血管性認知症、アルツハイマー病、アトピー性皮膚炎、関節リウマチ、白内障、未熟児網膜症などがあるといわれます。
もう全身ですね。
つまり慢性炎症を起こさないように対処することが、健康長寿をまっとうするカギです。
慢性炎症の引き金となる「酸化ストレス」
慢性炎症を起こす原因として注目されているのが、「酸化ストレス」。
酸化ストレスは「活性酸素」によって細胞が傷つき、カラダのあちこちが“サビ”ついたような状態。
内科疾患だけでなく、腰椎椎間板やひざ軟骨の変性・破壊といった整形外科疾患においても酸化ストレスの関与が明らかにされているのは驚きです。
体内の活性酸素が増える原因
わたしたちは活動するため呼吸によって酸素をとり入れ、ミトコンドリアでエネルギー(ATP)を作り出しています。
この過程でもれなく副産物として生じるのが「活性酸素」。
生き続ける限りうまれる活性酸素に対して、カラダは抗酸化機能によってそのダメージを帳消ししようと働きます。
ですが、活性酸素があまりに多くなりすぎるとカラダの抗酸化作用が追いつかず、酸化ストレスによる細胞ダメージが広がってしまいます。
活性酸素が過剰にうまれる原因は身のまわりにあります⏬
- ストレス
- 食品添加物
- タバコ
- 激しい運動
- 多量飲酒
- 紫外線 など
いかがでしょうか?
今の日本で何も考えずに生活していたら、どんどん活性酸素の増加を許してしまいそうです。
酸化ストレスによる病気やケガを回避すべし!
内科・外科を問わず細胞や組織にダメージを与え、さまざまな病気やケガの原因になる酸化ストレス。
では酸化ストレス状態の引き金になる「活性酸素」が過剰に産生されるのを防ぐには、どうすればよいのでしょうか?
酸化ストレスによるカラダのダメージを防ぐためには、日々のメンテナンスが欠かせません。
「生活習慣」ですね。
ビタミンやミネラルの豊富な食生活、十分な睡眠、適度な運動、ストレスをためないこと。
それによって、
- 代謝の高い状態を維持し、活性酸素を除去する
- 体内の抗酸化物質(酵素)を増やす
ことにつながります。
ぜひあなたも元気なカラダで人生を楽しむために、今から生活習慣を見直していきましょう♪
「未来のヘルスケア」へすみやかにシフトしよう!
予防医学の実践で身体的健康をまもる。
同時に経済的に健全であることも、自由な生活をまもるために欠かせません。
セミナー第2部は太田先生による、これからの時代で経済的健全性をまもるための着眼点をご教示いただきました。
今やデジタルやAIといったテクノロジーの著しい進歩によって、わたしたちの暮らしや仕事は急激に変化しています。
今後10〜20年のあいだに、いまある仕事の約半分はなくなるという話も絵空事ではありません。
ヘルスケアでいえば「予防医学」こそ、将来の成長が見込まれています。
産業や経済と結びついてこそ、多くの人の生活をより良くしていくことができるので、これは朗報だと思います。
一方でヘルスケアに携わる側からみれば、それだけ競争が激しくなるということ。
生き残るためには、“本物”の情報・サービス・製品を届け、人を元気にしていく。
仲間でがっちりとコミュニティを組み、研鑽・成長し続けることが大事だと学びました。
むすびに
今回受講させていただいたLIFE SHIFTセミナーの学びをメモしておきます。
激変するわたしたちの生活や仕事。
わたしたちをとり巻く世界の状況が変わっても、いつでも健康なカラダが土台にあることは普遍です。
奇しくも新型コロナウイルス感染の拡大は、そのことを改めて強く認識させました。
薬の効かない病がある。
さらに今後もその脅威がゼロになることはないでしょう。
一度きりの人生。
その当事者は100%自分自身です。
今こそ「自分のカラダは自分で守る」意識と行動が求められるとき!
☆講師お二人の著書はいずれも痛みの根本原因や体質、メンタルから改善していく、輝く自分をつくるアドバイスにあふれていてオススメです!
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*参考:抗酸化による老化防止の効果(健康長寿ネット)https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/rouka-yobou/kousanka-zai.html