あなたが、人生を意図的に創っていきたい、望む人生を送りたいと願うならば、
あなたがいま感じている感情や直感に素直に従うことが大切です。
なぜならこの世界は、境遇や人間関係、お金、健康、仕事など、
すべてが「引き寄せの法則」によって起こるからです。
本書『超訳 引き寄せの法則−エイブラハムとの会話(エスター・ヒックス、ジュリー・ヒックス著、奥平亜美衣 訳、SBクリエイティブ)』は、世界中でベストセラーになった本を新たに、わかりやすく翻訳されたものです。
「引き寄せの法則」とは、本書で次のように説明されています。
あなたの目の前に現れるすべての現象、すべての経験、すべての人の人生に「引き寄せの法則」が働いている。喜びにあふれた人生を送るには、「引き寄せの法則」に気づき、それがどのように働くかを理解することが不可欠なんだ。
「引き寄せの法則」とは、「自分自身と似ているものを引き寄せる」という法則だよ。「類は友を呼ぶ」というのは、まさに「引き寄せの法則」のことを言っているんだ。
(中略)
この強力な法則を理解しはじめると、身のまわりでその証拠を見つけることはわけないだろう。あなたがいつも考えていることが、あなたが実際に経験することに正確に反映していることに気づきはじめる。
偶然に経験することなんてなにもないんだよ。あなたが、すべてを引き寄せているんだ。例外は一切なくね。(24、25ページより)
そう言われて自分自身の人生を振りかえってみると、その時々でタイムリーな人の出会いに恵まれていたような気がします。逆に悩んでいるときは、ますます悩みのループにはまっていくこともありました。身のまわりに起こるできごとはすべて、自分自身が招いたものと思えば、納得できます。
「感情」という優秀なナビゲーションシステムに従う
身の上に起こるできごとに対して、私たちは快/不快さまざまな「感情」を抱きます。本書によれば、“感情という優秀なナビゲーションシステム”に従うことで、引き寄せの法則を有効に使うことができるといいます。
あなたが感じる感情を通して、「内なる存在」の叡智に従っているのか、それともずれているのかがわかるんだ。
あなたが、あなたの望むことを考えるとき、明るく前向きな感情を感じる。逆に望まないものを考えるとき、暗く嫌な感情になる。
感情に注意を払えば、いつだってあなたという強力な磁石が何を引き寄せようとしているかがわかるんだ。(33ページより)
つまり、湧いてくる感情は、“「内面の本当の自分」の波長と合っているかどうかのサイン”だといいます。
快い感情が湧くときには、真の自分の望みと同調している証であり、その方向にそって行動していけば実現します。
反対に不快な感情が湧くときは、真の自分の望みと相反しているときであり、思考や行動の再考を促しているともいえます。
思えば現代生活で感じるストレスの多くは、他人に対する不都合や、周りの目が気になって自分を出せないことに由来するものばかりではないでしょうか。
自分の人生をもっと主体的に生きていくためには、「感情」という内なる自分から湧いてくる力に、もっと素直になってよいのだと本書は説いています。
意図的に引き寄せる法則
引き寄せの法則に従って、“望む現実を意図的に引き寄せる”ためには、次の2つが必要だといいます。
1。望むこと、起こってほしいことを考える
2。その思考が実現していく流れを信頼して、ことが起こってくるままに任せる
まさしく、望む現実を“信じきる”ということから、実現への行程を進みはじめるということではないでしょうか。
一方で、望まない現実を考える(「〜しないようにしよう」)ことも、それを引き寄せることになるといいます。脳科学的にも、脳は否定形を理解できないのですね。
また自分の願望に無自覚に生きることも、毎日無意識のうちにさらされている情報に流されることになります。
今や、テレビやネットニュースをみれば、ネガティブな情報にはこと欠きません。そんなネガティブな情報に無自覚に触れつ続けていれば、脳はネガティブな現実を引き寄せようとします。
まとめると、
ほんとうに純粋に、自分の心に浮かんだものを引き寄せることになります。
自分の望むこと、起こってほしいことを考え、意識を集中させます。すると、それを引き寄せるためのもっと多くの情報やデータやできごとを見聞きすることになります。
本書を読んで、自分の心にある信じる力を試されているなと感じました。「〜なったらいいな」「〜したい」と願いながら、その一方で、「もしもできなかったら、どうしよう」「本当にできるかな」と疑ったり、不安に思ったりすることがなかっただろうか。
いまの自分や境遇は、過去の自分が考えてきた結果。明日の自分を変えようと思えば、今考えていることを変えていく必要があります。
読み進めるうちに、自分の夢や目標と何度も向き合うことになり、人生のよい流れに乗っていくきっかけが得られます。
まずは、あなたが望むものに意識を集中させ、快い感情で心を満たすことから始めてみませんか?