- ブログや論評を書く
- 社内誌やSNSでメッセージを伝える
- 新しい商品やサービスの企画を考える
- 問題解決策を提案する
- プレゼンテーションの原稿をつくる など
生活やビジネスのあらゆる場面で、アイデアをつくることが求められる場面は多々ありますよね。
しかしアイデアを出せといっても、そう簡単には思い浮かばないよという人がほとんどではないでしょうか。
私もそうでした。自分の内側からインスピレーションが湧いてくるという感覚は、なかなかわかりませんでした。
実は、アイデアをつくるのに効果的で、誰でも簡単にできる方法があります。
それが、「香り」を活用すること。
今回は、「アイデアをつくるのに、香りを活用するのが効果的」というテーマでお伝えします。
なぜあなたはアイデアがつくれないのか
欧陽脩の「帰田録」によれば、文章を練るのに最適な場所は三上(馬上・枕上・厠上)、すなわち馬に乗っているとき、寝床に入っているとき、トイレに入っているだといわれます。
シャワーを浴びているときにアイデアが浮かぶと語る経営者の声も聞かれます。
つまり、机上で「何か考え出さないと…!」と思っているときではなくて、頭を使って考える場面からフッと離れたときにアイデアは生まれるようです。
この現象を脳科学者の茂木健一郎氏は、デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)という脳の仕組みで説明されています。何も考えていないようであっても、脳はそれまで蓄積してきた情報や記憶を整理し、ひらめきを生み出しているのです。
ただ、現代生活において私たちは、あまりに多くの情報に翻弄され、自分自身の脳からアイデアを生み出すゆとりを失っているように思えます。
こなすべき用事やスケジュールの過密さも、脳のDMNによる気づきを妨げる要因の一つ。
香りが脳の深部に働きかける
アイデアを生み出すのは、
世界的に有名となった『アイデアのつくり方(ジェームズ・ウェッブ・ヤング)』の著者によれば、アイデア作成の方法の順序として、次の6つの過程が必要だといいます。
- 資料(一般的資料と特殊資料)の収集
- その資料を咀嚼して多方向から見たり、情報間で比較する
- 一度意識の外に押しやる
- 突然の着想
- チェックして、他人に批評してもらう
このうち、多くの人がつまずいているように思えるのが、3.一度意識の外に押し出す、4.突然の着想 という過程。日常の慌ただしさや精神的な余裕のなさが、その過程を妨げています。
そこでオススメするのが、「香り」を活用する方法。とくに植物の花や葉、果皮、樹皮、種子、樹脂などから抽出された天然素材のエッセンシャルオイル(精油)が効果的です。
エッセンシャルオイルは、それぞれの原材料から抽出された香り分子の働きによって、心と身体によい影響をもたらすことが研究で明らかにされています。
エッセンシャルオイルの香りをかぐことで、脳へダイレクトにコンタクトすることが可能です。
香りは嗅覚神経を伝わる情報伝達(電気信号)によって、瞬時に脳の大脳辺縁系へ。大脳辺縁系は感情の中枢である扁桃体、記憶を司る海馬などを含んでいます。さらに大脳辺縁系から脳の各部位への神経ネットワークを活性化。
このような機序によって、香りは脳に蓄積されてきた記憶や感情、思考を刺激し、新たなアイデアを創出することに役立つのです。
私が実際に行っている方法は、朝イチの起きがけに香りをかぎ、そこで浮かんでくるイメージや言葉を文字に起こすという作業。
睡眠でスッキリした頭に香りの刺激を加えることで、さまざまなアイデアが湧いてきます!毎朝、10分間ほどの時間ですが、いろいろな考えが湧いてきて、一日をクリエイティブに過ごすのに役立っています。
アイデアをひらめくのに役立つ香り5選
アイデアをつくりたいときにオススメな香りは、レモン、ローズマリー、ペパーミント、レモングラス、ユーカリ、フランキンセンスなどがあります。これらは集中力を高め、感覚を研ぎ澄ますのを助けてくれます。
方法はハンカチやティッシュに含ませたり、アロマディフューザー やアロマポットなどを使った芳香浴などがあります。
結びに
いかがだったでしょうか。
アイデアをつくりたいときに役立つ「香り」の活用法についてご紹介しました。
私たちの脳は、自分で意識している以上にすごい能力を備えています。ふだんはその能力を活用しきれていないだけなのです。
香りをトリガーとして脳の深部に働きかけ、あなたの中に潜むアイデアを形にしていっていただければ嬉しいです🍀
関連
アロマが人の心と体にもたらす不思議な力。こんな素敵な使い方もあります↓