こんにちは、大山ふみあき(@ThanksDailylife)です。
- ダイエットしようと決めたのに、おいしそうなケーキをもらったから食べてしまった
- 毎日運動しようと決めたのに、テレビを見て時間が過ぎてしまった
- 旅行の資金を貯めようと思ったのに、お店でみつけた雑貨が欲しくなって買ってしまった
- (学生時代)夏休みの宿題を計画的にこなそうと計画をたてたのに、気づいたら遊びまくっていた
将来や先のことを見すえて目標や計画をたてたのに、ついつい目先の誘惑に負けてしまった経験がありませんか?
ぼくもあります。
“あー、やってしまった”と毎回思うのに、どうしても流されてしまう…
自己嫌悪に陥ってしまい、ついにはあきらめてしまう、なんてことに。
大丈夫です、そんな人でもちゃんと自分をコントロールして、目標達成にグッと近づいていく方法があります。
目先の誘惑に負けずに自分をコントロールするカギは、「時間割引率」を意識すること。
今回は、時間割引率の考え方をつかって、健康づくりに役立てるコツをご紹介します。
【時間割引】脳の特性からみた「報酬」と「時間」の関係
ひとは「すぐに」手に入れられるものに、より大きな価値を感じる
ひとは生命維持にかかわる食べものやお金といった「報酬」に対して価値を感じるようになっています。
これは「報酬系」という脳内の神経回路の働き。
報酬を目の前にすると、ドーパミンなどの神経伝達物質が盛んに分泌されて、それを手に入れようとします。
目の前に出されたケーキを食べたくなったり、お金をもっとほしくなるのも「報酬」を求める脳の働きによります。
実は、ひとにとっての「報酬の価値」は、時間とともに減っていきます。
つまり、手に入れるまでの待ち時間が長いほど、その報酬に感じられる価値が下がっていくのです。
逆にいえば、すぐにもらえる報酬ほど価値がある。

例えば、「1年後に2万円もらえる」のと、「今すぐ1万円もらえる」としたら、どちらを選びますか?
直感的に「今すぐに1万円もらえる」にとびつきそうですよね。
これが目先の誘惑に流される、「時間割引」の考え方です。
将来の利益を割り引いてみる「時間割引率」
「目先の利益」と「将来の利益」を比べたときに、将来の利益をどれくらい割り引いて、つまり実際の利益よりも低いものとして考えるか
の程度を「時間割引率」といいます。
「時間割引率が高い」といえば、将来の利益や報酬よりも、目先の利益を優先しやすい傾向のこと。
1年後の2万円よりも、今すぐ1万円もらえるほうを選びやすい人です。
せっかちな人や、嫌なことを先延ばしする人ほど、時間割引率が高いといえます。
「時間割引率が高い」人は、健康もお金も失いやすい
将来のメリットと目先の誘惑を天びんにかける「時間割引率」。
多重債務や肥満などの問題も、時間割引率と関係があるといわれています。
そういった人は将来にそなえてお金を貯めたり、理想のカラダづくりのために食事管理したりするのが苦手。
これは脳の性質が関わっていることもあり、一概に「本人がだらしない、生活態度が悪い」では済ませられない部分もあります。
そのため根性論ではなく、脳のしくみを知って、正しく対処する方法を実践しましょう。
評論家の勝間和代さんも人生で成功するために、「時間割引率を下げる」ことが大切だと語っていました。
つまり、長い目でみたときの健康づくりや資産形成のためには、「時間割引率を下げる」のがポイントですね。
「時間割引率を下げる」ことで得られるメリット
「時間割引率を下げる」ことでこんなメリットが期待できます。
- お金が貯まる
- 健康寿命が伸びる
- ダイエットに成功する
- 仕事で長く活躍できる
- 計画的に進めるので、作業の質が高まる
- 将来的に、より大きな成功を手に入れる
- 将来のリスクに備えられる
- 精神的に余裕ができる
- 焦らないので、ストレスが減る など
いかがでしょうか。
あなたも時間割引率を下げて、将来のより大きな成果や報酬を手に入れたくありませんか?
続いて、カラダづくりやお金をためるのに役立つ、「時間割引率を下げる」方法をみていきましょう。
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「時間割引率を下げる」3つのポイント
では、自分の「時間割引率」を下げるにはどうすればよいのでしょうか?
ポイントは3つあります。
生活のなかで「しくみ」化する
モチベーションに意志力はいらない
と、『ヤバいモチベーション(塚本 亮、SB Creative)』の著者はいいます。
行動を続けるのに大事なのは、“自分を動かす「しくみ」を知っているかどうか”。
つまり意志の力や根性にたよらずに、“勝手に行動してしまう”しくみにしておきましょう。
例えば、お金を貯めるのであれば、「積立貯金」や「給与天引き」などがあります。
あらかじめ必要な分を確保しておいて、残りの分をどう使うかを考える。
これは健康的な生活習慣を身につけるのにも当てはまります。
例えば、こんな方↓
- 運動したいけど、忙しくて時間がない
- 早く寝たいのに、つい時間が過ぎていってしまう
以下のように考えてみてはどうでしょう?
「忙しくて運動する時間がない、睡眠時間が削られる」という人がいますが、完全に逆です⚠
運動しない、睡眠不足
→コンディション不良・集中力低下
→仕事効率・質の低下
→時間ロス
というバッドサイクルまずちゃんと寝て、適度に運動してコンディションを整える🌈
いい仕事をする条件です
— ふみあき@PT-腰痛解消専門 (@ThanksDailylife) November 15, 2019
まずは十分な睡眠時間や運動時間を確保して、残りの時間でそれ以外のことをやっていく。
「夕食前に30分間ウォーキングする」「23時なったら、電気を暗くする」など、小さなアクションを決めておきましょう。
いわば、生活習慣の天びき法。
まず先に睡眠や運動の時間をスケジュール表に書きましょう。
他にも時間管理のアプリをつかって作業時間をコントロールしたり、健康食品が定期的に届くようにしたりするのも有効な「しくみ化」ですね。
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実践と成果を記録する
時間割引率の高い人は、将来の報酬(ベネフィット)を見通すのが苦手。
なぜなら、将来の報酬の価値を低く見積もってしまうからです。
「いまケーキを我慢しておけば、将来に理想のカラダを手に入れる」のを、なかなか実践するのが難しい。
そこで、将来の報酬にも価値を感じられるように工夫しましょう。
そのためには、いまの時点で実践したことを記録して、その成果を見直すのがおススメ。
例えば、決めた運動を30分した日にはスケジュール帳にマルをつけるなど。
できたら、そのときの体重変化や気持ちの爽快感などを合わせて記録しておきましょう。
そうすることで行動と報酬をセットで体感でき、将来の報酬をリアルに予測できるようになります。
「運動」で脳を鍛える
将来のより大きなベネフィットを手にするためには、目先の報酬に目がくらんだりしないことが大切。
しかしこれは脳にとって「抑制」という、生存本能に逆行する大きなストレスが加わることになります。
例えるなら、エサを前にして「待て!」と命じられ、じらされているワンちゃん状態。
このストレスに打ち勝つためには、「理性」をつかさどる脳の「前頭前皮質」の働きを高めるのがカギになります。
前頭前皮質の働きを高めて、賢明な判断力を発揮できるようになるのに有効なのが、「運動」!
また食欲を抑えたいときにも、運動は有効です。
ちょっと小腹が空いたなと思っても、しばらくウォーキングして帰ってくると食欲が消えていた、という経験はないでしょうか。
運動によって交感神経が刺激され、食欲抑制ホルモン(レプチン)の分泌が高まることで食欲が抑えられます。
運動による食欲を抑える効果は、より強度の高い運動(無酸素性運動)のほうがアリ。
空腹を感じたら、その場でスクワットに励むのもオススメですね。
むすびに
いかがでしょうか。
お金も健康も美容も、すべては日ごろの「習慣」の賜もの。
習慣を味方につけるには、目先の誘惑にまどわされず、その先にある本当に自分の得たいものを意識していくのが大事です。
そのカギが、「時間割引」という考え方。
ぜひあなたも「時間割引率を下げる方法」を実践して、将来のより大きなベネフィットを手に入れてくださいね。
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1人じゃないから、サボらず続けられる。
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