こんにちは、大山ふみあき(@ThanksDailylife)です。
“忙しい”、“時間がない”。“仕事が多すぎて終わらない”と口にしていませんか?
あなたが「忙しい」と感じるのは、「マルチタスク」が原因です。
アレをしながらコレもする、というように同時に複数の作業をこなす「マルチタスク」。
一見、効率よくバリバリ仕事をしているように思えます。
でも実はマルチタスクによって、生産性が落ちたり、“忙しい”と感じたりしやすくなることがわかっています。
今回は、マルチタスクによって生活や仕事の「ゆとり」を失くしてしまうワケと、マルチタスクを避ける賢い3つの方法をご紹介します。
あなたが仕事や家事を効率よくこなしながら、かつ、ゆとりをもって生活できるようになるのを願っています。
「マルチタスク」が忙しさの原因
あなたはふだん、こんなマルチタスクをしていませんか?
- SNS を見ながら勉強する
- 仕事の途中でLINEの着信をみる
- 音楽を聞きながら仕事をする
- スマホを見ながら食事をする など
もし心当たりがあれば、今日からすべて止めましょう。
“複数の作業を同時に行う「マルチタスク」は、あなたの時間感覚をゆがめてしまう大きな原因だ”というのは、『週40時間の自由をつくる 超時間術(DaiGo、実務教育出版 )』の著者。
マルチタスクによって時間感覚がゆがみ、“忙しい、時間がない”という心情に陥ります。
それを明らかにしたのが以下のような研究データ↓
・一つの作業に集中して取り組めるのはたったの15分間で、いったん作業が中断されると、もとの作業に集中するのに25分もかかる。
・他のことをしながら作業をした場合、脳の機能はすべての生産性が40%下がる。
・一つの作業を終えるのにかかる時間と作業ミスが起きる確率が50%増える。
つまり、「作業の中断」や「ながら作業」は効率アップの大敵。
これはすごく実感しますね。
とくにスマホの着信は要注意。
「集中力を上げる」のにカンタンな方法は、スマホの着信を消すこと。そして視界に入れない。
視界にスマホがあるだけで集中力4割減という研究も。
ぼくは午前中いっぱいスマホから離れてみたら、アウトプットがめちゃ高まりました😎
— 大山ふみあき@健康でストレフリーな人生のつくり方 (@ThanksDailylife) October 1, 2020
マルチタスクは脳のストレスを増やす
「ながら作業」のようなマルチタスクによって効率が悪くなるのは、脳のストレスが増えるからです。
マルチタスクをすると、ストレス(とくに時間対するプレッシャー)によって脳内の「扁桃体」が活性化。
*扁桃体は「感情」をコントロールする領域
すると脳は時間が“こま切れ”になったと認識し、つねに時間に追われている感覚になるのです。
このように大きな時間の流れがバラバラに断ち切られ、結果として時間感覚がおかしくなってしまう状態を「時間汚染」と呼んでいます(『週40時間の自由をつくる 超時間術』より)。
つまり物理的な時間ではなくて、マルチタスクが脳へのプレッシャーとなって“時間がない!”というゆがんだ感覚が生まれるのが「忙しさ」の原因なんです。
マルチタスクをやめる3つの方法
マルチタスクは今すぐにやめましょう。
そうはいっても仕事や家事、育児、趣味にと忙しい毎日を過ごしている方にとって、簡単なことではないでしょう。
たくさんのことを一緒にやりたくなりますよね。
ぼくもそうです笑
そこで時間感覚をゆがめないように、マルチタスクを上手に回避する方法として次の3つがあります。
- 「タスクシフト」でパフォーマンスを上げる
- メールやSNSをチェックする時間を決めておく
- 「ToDoリスト」の賢い使い方
「タスクシフト」でパフォーマンスを上げる
タスクシフトとは、「あらかじめ複数のタスクをきり替えるタイミングを決めておく」という方法。
これは、自分の意思(気まぐれ)で作業を始めたり終わらせたりするのではなく、あらかじめ作業をきり替える時間を決めておくというもの。
「次の時間が決まっている」ことで脳が安心。
時間になって作業をきり替えたとしても、こま切れにされた感覚が起きにくいのです。
1つひとつの作業に落ちついて打ち込めるので、作業のクオリティも高まります。
タスクをきり替えるには、「タイマー」を使って時間を区切りましょう。
前もって「30分だけ企画書を書いたら、次は精算書を作る」と決めておき、タイマーが鳴ったら、すぐに次の作業へシフト。
このとき、1つの作業時間は30分までとします。
30分を超えて作業を続けると脳の働きが下がって、パフォーマンスダウンするため。
メールやSNSをチェックする時間を決める
あなたは何気なくメールやSNSをチェックしていませんか。
それを日に何度も。
メールチェックと仕事の生産性を調べた研究によれば、あらかじめ「メールをチェックするのは1日3回まで」と決めておくことで、作業中のストレスが減り、幸福度も上がったとのこと。
これは「どんなに短い作業でも時間を割り当てておく」という時間感覚を正すテクニックです。
未読のメールがあると思ったり、さっき読んだメールの案件が気になったりすると、あなたの脳はその内容を考え始め、時間がこま切れになったような感覚(時間汚染)が生まれるのです。
また着信音のたびに集中力がとぎれるのも避けたいところ。
一度切れてしまった集中力を再びとり戻すのに30分近くを要してしまいます。
「この時間帯でこれだけの作業をこなす」と決めたら、そのことだけに注力してこなすようにしましょう。
「To Doリスト」の賢い使い方
毎日の複数の作業をこなすためにスマホやパソコンの「ToDoリスト」や「リマインダー」を使う方も多いのではないでしょうか。
ただ、脳のストレスを減らして、作業クオリティを高めるには手書きの「インデックスカード」を使うほうが有利。
こんなアナログのやり方のほうを薦めるのは、こんな理由からです↓
私たちの脳は情報にランダムにアクセスするのがとても苦手です。
たとえば、DVDでパッパと見たいチャプターに飛ぶよりも、早送りを使って目当てのシーンを探したほうがストーリーをつかみやすいでしょう。
これはToDo管理でも同じ。
スマホのアプリで一気に登録したタスクを見るよりも、作業を登録した時系列に沿って順序よくながめていったほうが脳の負担が減るのです。(『週40時間の自由をつくる 超時間術』 84ページより)
つまり、ToDoリストで一度にたくさんの情報に触れると脳がパニックに。
インデックスカードを用いて、順番にやるべきことをこなしていくほうが、脳のパニックがおさえられて効率アップとなるのです。
しかもカードをさし替えることで、優先順位のいれ替えもしやすくなります。
マルチタスクを有効に活かす
マルチタスクによって時間がこま切れになったように感じてしまい、作業効率が落ちる、と書いてきました。
例えば、誰かと話しながらポッドキャストで勉強するというのは、できませんよね。
それは、「話す」「聞く」という行為がともに脳の言語能力を使っているから。
一方で、マルチタスクを逆手にとって時間を有効に使う方法もあります。
それは、まったく違った能力を使う作業を組み合わせること。
例えば次のような組み合わせがあります。
- ウォーキングマシンであるきながら、本を読む
- 料理をしながら、電話をする
- 皿を洗いながら、オーディオブックを聞く
ウォーキングなどのシンプルな運動や、すっかりカラダが慣れている事務作業や家事であれば、他の作業と組み合わせても問題ありません。
どうしても複数同時にやりたい場合は、こちらの方法をお試しください。
むすびに
いかがでしょうか。
マルチタスクになることで、時間がこま切れになってしまい、脳のストレスが増える。
脳のストレスが増えると“忙しい、時間がない”と感じる「時間汚染」状態に陥ってしまいます。
もう1つつけ加えると、「不安」や「緊張」も時間感覚をゆがませる大きな原因です。
不安や緊張も脳にとってはストレス状態。
「あせり」につながります。
呼吸法やマインドフルネスを活用して、精神状態を安定させておくのが大事ですね。
あなたも時間感覚を正して、ゆとりある豊かな生活をお過ごしください。
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マルチタスクとともに、あなたの時間感覚をゆがませる大きな原因が「ゴールコンフリクト」です。
“ダイエットしたいのに、目の前のケーキも食べたい”というような、相反する2つの目標(ゴール)があることで「あせり」が生まれます。
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