こんにちは、ふみあき(@ThanksDailylife)です。
今回は、リハビリ専門職の方向けに、将来のキャリアに悩んだり、転職を考えたりしたときに読みたいの書籍のオススメをご紹介します。
私も理学療法士として、これまで10年以上、医療機関で勤めてきました。その中で、2回の転職を経験。
その時々で将来への展望や学びたい領域、働き方の都合などから職場を変わってきました。
しかし、本当に正しい選択なのか、次の職場でうまくやっていけるのか、人間関係は大丈夫か、給与は…?など、いつでも転職には悩みが付きものでした。
そんな折々で自分の心の支えとなり、進むべき道の指針を示してくれたのが、「本」。
進路に悩む度に、これらの本に出会い、自分の進むべき道をしっかりと見つめることができました。
そこで今回は、私自身の経験から、キャリアや転職で悩んだときに読みたいオススメ書籍をご紹介します。
キャリア戦略、転職の考え方
このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む転職の思考法
「自分のマーケットバリューを知るための9つの質問」、すべての仕事がたどる栄枯盛衰の変化「ライフサイクル」など、いますぐ転職するしないによらず、働き方を考えるうえでめちゃくちゃ面白い。
すべての仕事人が読んでおいて、損はない一冊。
医療・介護職の新しいキャリア・デザイン戦略〜未来は、自分で切り拓く
そもそも「キャリア」とは何か。
キャリアを高めていくのに、どんな能力が必要なのか。
今いる環境から始められる、キャリアデザインはあるのか。
医療・介護職がキャリアを考えるうえで大切な考え方をこんなにわかりやすく整理してくれたのは、本書が初めてではないでしょうか。
ストーリー自体なので超具体的で、自分に置き換えて読み進められます。
☆書評・感想はこちら→医療・介護職の新しいキャリア・デザイン戦略(三好貴之、細川寛将)【要点まとめ】
医療機関・介護施設のリハビリ部門管理者のための実践テキスト
技術職として腕を磨いてきた療法士が、経験年数を経ていざ管理者へ。
しかし管理者としての学びはゼロ。
そんな状態から、人を率いて、チームをまとめて成果を出すのに苦労した覚えはありませんか。
本書では、リハビリ部門管理者にとって必要なマネジメントの考え方やリーダーシップのスキルをイチから学ぶことができますよ。
☆書評・感想はこちら→療法士がマネジメントを学ぶのに必読の本『医療機関・介護施設のリハビリ部門管理者のための実践テキスト(三好貴之)』
LIFE SHIFT(ライフ・シフト)
言わずとしれたキャリア論に関する世界的ベストセラー。
本書を読むことで、変化することをためらわず、多様な経験をしていく心構えを得られます。
人生100年時代であり、AIや機械化の進む現代においては、旧来の「教育→仕事→引退」という職業生活の考え方が一変すると本書では指摘しています。
つまり、一つのスキルや業務だけで人生を乗り切るのは非現実的。職業人生の途中でも、新しい領域を学び直し、次のステージに進むことが可能です。
10年後の仕事図鑑
“現代の魔法使い”と称されるメディア・アーティスト落合陽一さんと実業家の堀江貴文さんが、未来の働き方について大胆に語った刺激的な一冊。
AIが人間の頭脳を超える(シンギュラリティ)未来には、今ある仕事が無くなりもすれば、新たな仕事が生まれもします。
そんな未来において、自分らしく活躍していくには、「価値ある仕事につく」のではなくて、「価値ある仕事を創出する」という主体性こそ大切。
悩めるセラピストへ
療法士としての活動範囲や出会う人、仕事の内容など自分の許容範囲を広げることを著者は、「尻の穴を広げろ」と表現しています。
今いる場所であれ、新しい領域であれ、成長を続けていくためには、未知のものを受け入れる度量が必要。
そうやって、分かっていない部分を自分で解明しながら、行動していくのが大事だと本書を読んで学ばされます。
リハビリの結果と責任
事故による障害を負った著者がリハビリを続けるなかで感じた疑問や葛藤が赤裸々に綴られています。
リハビリの結果は誰が判断するのでしょうか。医療者の自己満足であったり、限界を設けたりしていないでしょうか。
本文中での告白は、改めて療法士のあり方や背負うものの大きさを感じさせます。何度でも心に刻んでおかなければなりません。
藤原和博の必ず食える1%の人になる方法
変化の激しい現代社会において生き残っていくためには、希少性を高める(=100人の1のレアカードになる)ことが大切だと説いています。
希少性を高めるのに大事なのが、「価値観」と「志向」。自分はどの領域でレアカードになれるのか、どこに注力すべきなのかを具体的にイメージすることができます。
☆書評・感想はこちら→“100人に1人”のレアな人をめざす!『藤原和博の必ず食える1%の人になる方法』書評
できる研究者の論文生産術 どうすれば「たくさん」書けるのか
本書の主旨は研究論文を書くにあたっての考え方やノウハウですが、研究者としての矜持や働き方を知るのにも役立ちます。
私は大学院時代に本書に出会って、この先、研究者として生きていくのか、あるいは臨床家として研究を活かすのか。
将来の進む道を考えるきっかけになりました。
戦わない経営
会社に関わるすべての人(お客さん、社員、協力業者、株主など)がハッピーになる仕組みを、著者は「戦わない」と表現しています。その考えは、ブルーオーシャン戦略にも似ています。
そのために大事なのが、「ポジショニング」、つまり自分の立ち位置を明確にすること。
どこで、何ができるのか。
自分の強みや働き方を見直すきっかけにもなります。
☆書評・感想はこちら→目指すのは、“戦わずして勝つ”仕組み。『戦わない経営(浜口隆則著)』
むすびに
いかがだったでしょうか。
リハビリ専門職がキャリアで悩んだり、転職を考えたりしたときに読みたい書籍をご紹介しました。
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ただその前に、働き方に求める自分自身の考え方を明確にしておくのが大事です。
でないと、目先の給与や条件に流されて、本当に自分のやりたいことを見失ってしまうから。
自分の働きを通して、誰に喜んでほしいのか。
理学・作業療法を通して、何を成し遂げたいのか。
生活においてどんな価値観を大事にしているのか。
今回ご紹介した書籍には、いずれも仕事論、生き方に関する先人たちの知恵が凝縮されています。きっとネットでは手に入らない熱い想いを感じて、キャリアに対するあなたの考えの軸を作ってくれるでしょう。
PT/OT/STの転職紹介なら【マイナビコメディカル】 といった求職サイトを見て、自分の望む条件などで検索するのもありでしょう。