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春目前のこの時期、こんな体調変化にご注意を!

桜の季節を目前に控えたこの時期(2月上旬〜3月中旬)、「三寒四温」という言葉のように、日本では3日寒い日があり、4日温かい日があり、これを繰り返しながら季節が移ろって行きます。

このとき日本の上空では、低気圧と高気圧が交互に訪れ、周期的な気圧の変化が起きています。

寒々とした冬空から一筋の春の日差しが出ると思わず嬉しくなりますが、一日での温度変化は相当なもの。一日の最低気温と最高気温の差が20℃になることもあります。

高気圧と低気圧の周期的な到来によって、大きな気圧変化が生じると、からだの内部状態を一定に保とうとしている自律神経は大忙しで、疲弊しがちです。

今回は、春先の時期に特徴的な天気から生じやすい体調変化と、その対策をまとめます。

春の気候変化と心身への影響

春先に、こころとからだの健康に影響を及ぼす天気の変化は、以下のようなものがあります。

  1. 春一番
  2. 爆弾低気圧
  3. 菜種梅雨(春の長雨)

いずれも気圧と気温の急激な変化が特徴です。一つずつ特徴をみていきます。

春一番

春一番は、立春(節分の翌日。2018年の場合は2月4日)を過ぎてから初めて吹く強い南風のことをいいます。

寒い冬の間、自律神経は交感神経優位な状態となっています。交感神経を優位にすることで、体温を一定に保つための熱を生み出そうと基礎代謝を上げているのです。

2月から3月初旬は、体はまだ冬モードです。急に温かい南風が吹いて気温が上昇すると副交感神経が優位になり、体内に熱がこもりやすく、眠気やだるさを感じたり、火照りや浮腫みを生じたりしやすくなります。

春一番が吹いた日は気温が急激に上昇しますが、その翌日に寒さが戻り(「寒の戻り」)、気温が下がることが多いです。そうすると今度は体あちこちの関節の内圧が高まり、肩こりや腰痛、膝痛などの関節痛を生じやすくなります。古傷が痛む、という方もいます。

 

爆弾低気圧

近年よく耳にするようになった「爆弾低気圧」とは、24時間で中心気圧が24ヘクトパスカル(hPa)以上下がる低気圧のことをいいます。急激な気圧低下とともに大雨や強風を生じ、過ぎた後には気温が低下します。爆弾低気圧は正式な気象用語ではないので、天気予報では「急速に発達する低気圧」と表現されます。

気圧(大気圧。空気の圧力)により、体は外側から押されています。と同時に、気圧に押しつぶされないように、同じ力で内側から押し返しています。「1気圧(1013hPa)」のとき、体表面(約1.5㎡)には約15㌧の圧力が掛かっていることになります。

爆弾低気圧によって24時間で24hPaも変化するということは、体にかかる圧力が350kg以上も変化することになるのです。

短時間にこれだけの変化が生じれば、とても体は対応しきれなくなり不調を生じます。浮腫みや関節の痛み、頭痛などを生じうやすくなります。気圧が下がると血管が拡張し、拡張した血管が周囲の神経を圧迫します。また血管の強い拡張と収縮の際に微細な振動が生じ、このような機序で頭痛をきたします。

菜種梅雨(春の長雨)

3月下旬から4月、桜の季節に1週間ほど続くぐずついた天気をさします。

この時期は、花粉症持ちの方にとってしんどい時期になります。

雨の日には、自律神経のうち副交感神経が優位に働きます。副交感神経が優位な状況ではリンパ球が増えて、アレルギー症状が出やすくなるためです。

もしあなたが普段からさまざまなストレスによって交感神経が優位に働いている方であれば、気圧変化により急激に副交感神経が優位になると、その揺れ戻しのように、体の重だるさや気分の落ち込みを感じやすい場合もあります。

気候による体調変化への対策

天気予報を見て、前日と大きく温度が変化する場合や、一日の内で最高気温と最低気温の差が大きい場合は、暑さ寒さを調整しやすいような脱ぎ着できる服装がベターです。上着一枚で調整できるとよいですね。

外出で汗ばんだら、戻ってきて着替えることが大事です。汗をかいたままでは、水分の蒸発で体温が下がりやすくなります。戻ってきた室内も暖房が効いていて、汗が引きにくいこともあります。着換えと脱ぎ着できる上着の準備をオススメします。

曇りや雨が続いて体が重かったり、気分がふさぎがちだったりする場合は、副交感神経が過剰に優位になっているのが原因と考えられます。こんなときは自宅に引きこもっているよりは、軽い運動をすることをオススメします。副交感神経が過剰に優位になった状態に対して、運動によって交感神経が丁度良く刺激されます。自宅でできるのは、ラジオ体操のような全身運動、下半身を使うスクワット(イスからの立ち上がり運動)などが有効です。お気に入りのレイングッズを着ての散歩でも構いません。

*低気圧による体内で起きる変化に対して自律神経を整える方法は、こちらもご参考ください→「雨の日を快適に過ごす自律神経の整え方」

まとめ

春先に起こりやすい天気の特徴(春一番、爆弾低気圧、菜種梅雨)を挙げ、天候が体調に及ぼす影響と体調変化に対する対処方法をまとめました。

この時期は未だ冬モードの体に対して、急激な気圧や温度の変化が、自律神経へのストレスとなって体調へ影響を及ぼします。

急激な気圧と温度変化に対応できるように、衣服や空調を調整する必要があります。

それに加えて、外部環境の変化に対応できる心身のキャパシティを高めておくことも重要です。日頃から自律神経が適切に機能するように生活習慣をコントロールしておくことは、変化への対応力を磨くのに有効です

 

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