こんにちは、大山ふみあき(@ThanksDailylife)です。
- このまま、今の職場で働いていいのだろうか?
- 自分には何ができるのだろうか?
と、一度でも思い悩んだことがある医療・介護職向けに、待望の指南書!
それが『医療・介護職の新しいキャリア・デザイン戦略〜未来は、自分で切り拓く(三好貴之、細川 寛将著(ロギカ書房)』。
本書を読むことで、自分の進むべき道をより主体的に、より自信をもって意思決定していくことができます!
力強くあなたの背中を押してくれる一冊です。
本書を読む目的
- 医療・介護業界が直面する社会情勢のなかで、自分らしい生き方やキャリアを築いていく戦略を学ぶ
- 「キャリア」を考えるためのフレームワークや自己理解に役立つツールを活用する
- 経験年数や年代、職場での役割に応じた働き方を考える
本書のエッセンス
- 今や人口減少する社会において地域医療構想や社会保障費削減の政策が推し進められ、医療・介護業界は一生安泰の業界ではない。「自分らしい人生」を送り、かつ組織や社会で「なくてなならない人材」であるために、主体的にキャリア・デザインをしていく必要がある。
- キャリアには昇進や栄転など外部から誰が見てもわかる「客観的キャリア」と、知識やスキル、人間関係などに対する自身の満足度といった「主観的キャリア」があり、どちらもバランスよく高めていくのが重要。
- キャリアを高めていくには3つの軸−スキル、モチベーション、マーケットバリュー(市場価値)−で考え、最終的に給与に反映されるのは自分のマーケットバリューである。
- キャリアの節目には「自分資産の棚卸」を行い、“自ら”キャリア選択の意思決定を行うのが重要である。自分資産の棚卸をする際には、ボストン・コンサルティング・グループのPPM(Product Portfolio Management)が有用。PPMでは「市場成長率」と「市場占有率」の2軸から、次に打つべき戦略を考える。
- キャリアの節目(トランジション)では、「終わり→ニュートラルゾーン→始まり」と進んでいく。今まで慣れ親しんだ常識や組織文化に違和感を覚え、自分に葛藤することもあるが、常にそこで成果を上げていくことで次の展開が始まる。
- 新しいキャリアは明確な目標や計画ありきではなくても、「与えられた偶発的な職場で、積極的に”流される”(=キャリア・ドリフト)」で築かれていくことも多い。そのためオープンマインドで、依頼された職場で一所懸命に働くことでスキルや経験を身につけ、さらに上のキャリアにつながる。
- 「何をするか」と同時に、「どのように仕事をしていくのか」も重要。仕事をしていく上で自分自身が大切にしている価値観(=キャリア・アンカー)を、自分自身でしっかりと理解していることが大切になる。
- キャリア・アンカーは8つ−スペシャル・コンピタンス、ジェネラルマネジメント・コンピタンス、自律・独立、安全・安定、起業家的創造性、奉仕・社会貢献、チャレンジ、生活様式−に分類される。
- 働く場所(マーケット)は「ライフサイクル理論」に準じて、成長産業なのかどうかを見極める。
- キャリア・デザインで重要なのは「自己理解」から始めて、これまで積み上げてきた「能力」と「価値観」を認識しておくこと。主体的な計画にしろ、キャリアドリフトにしろ、その選択を自分自身で意思決定すること。
本書を読んでどう行動するか(アクションプラン)
- 「自分は何ができるのか」「自分は何をすべきなのか」を何度も自問自答する
- 8つのキャリア・アンカーのうち、自分はどの要素を大事にしているのか考える
- キャリア・デザイン・ワークとして、「9マンダラシート」を記入する
- 「1万分の1」のレアカードを30歳代で完成させる。そのために、資格に続く「2本目の軸」へ時間、労力、お金を投資する
- 自分らしくキャリアを築いていくうえでの考え方は、次の言葉に要約されていると感じました。
マーケットバリューを見ながらスキルを上げ、モチベーションが続く仕事を見つけていくことが大切だ(25ページより)
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