こんにちは(^^)ふみあきです。
先日から、アロマが心と身体の健康に好ましい効果をもたらす事例や研究成果をご紹介してきました。
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☆【研究結果】アロママッサージがうつ症状軽減、認知機能改善に効果
今回は、アロマに整体の施術を合わせて実施することで、月経痛(生理痛)がスッキリ解消された経験をご紹介します。
生理痛にはホルモンバランスに加えて、ストレスや筋緊張も関係する
対象者は、30歳の女性。症状は前日から肩こりやお腹の張り、腰や太ももの重だるさを感じていました。当日から始まった生理も重なり、その症状がよりはっきりしてきたとの訴え。症状の程度は、10段階の主観的評価における6/10(中等度の痛み)。
まず訴えられる症状について、次のように仮説をたてました。
月経時の症状は、ホルモンの変化が根本。さらに、痛みによるストレスや自律神経による筋肉の緊張も関係しているのではないか…
徒手的な身体機能検査では、骨盤の仙腸関節の不適合、四肢筋緊張の亢進、呼吸の浅さをみとめました。
生理痛に薦められるアロマは、鎮痛・鎮静効果のあるラベンダー。
ラベンダーのエッセンスシャルオイル(2滴)をココナッツオイル(大さじ1杯)に希釈して、セラピーオイルとして使用。セラピーオイルは、首・肩まわりに軽くさすりながら薄く広げていきました。
整体手技は、骨盤の仙腸関節および胸椎の椎間関節に対してマイルドな副運動手技を選択。関節運動を起こさずに、受容器(レセプター)への反射作用を促しました。
トータル20分ほどの施術を終えると、重だるくてしょうがなかった身体が、スッキリして動きやすくなったのを自覚されました。症状の程度は2/10まで低下。とにかく横になっていたかったのが、ふつうに活動する元気が出たとおっしゃられました。
アロマと整体の相乗効果でカラダスッキリ
今回、アロマと整体の手技を併用することで生理痛を即時的に和らげることができました。これは2つの機序によるものだと考察します。
- ラベンダーオイルが脳に作用し、鎮静効果をもたらした
- 整体手技により筋緊張が正常化し、血流が促進された
まず、香りは嗅覚を介して脳へダイレクトに作用します。とくに感情や本能に関わる大脳辺縁系や感覚の中枢である視床へ伝わり、脳各部位へ情報が波及します。
日本アロマセラピー学会理事長の塩田清二氏によれば、エッセンシャルオイルの血管拡張作用により、月経時の血管収縮が抑制され、骨盤内(子宮筋)の血液循環の改善や鎮痛作用が期待できるといいます。
本対象者では、ラベンダーオイルのもつ鎮静効果が脳の感覚野へ作用し、痛みの知覚を和らげた。また痛みによる心理的ストレスを軽減させた効果もあったと思われます。
整体手技では、骨盤および脊柱の各関節にマイルドな刺激を加えました。これによって副交感神経の活性化、筋緊張が緩和。その結果、血液循環が促され、痛みの緩和につながったと思われます。
今回は、アロマと施術をあわせることで生理痛がスッキリと緩和された事例をご紹介しました。
世間にあるさまざまな治療には、それぞれ長所と短所があります。いくつかのメカニズムを併用することで、より効果の高い方法を実践することにつながると考えられます。
これからまだまだアロマと施術がもたらす、心と身体の健康効果を探求していきます🍀