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【徹底調査】猛毒「ダイオキシン」による健康被害と体を守る方法は?不妊、先天異常、発がんのリスクに備える!

こんにちは、大山ふみあき(@ThanksDailylife)です。

いまの日本で増えている不妊症や先天異常の原因として「ダイオキシン」が注目されていると耳にし、これは見過ごせないと思って調査してみました。

私が小学生のころには学校の裏庭に焼却炉があってバンバン燃やしていましたが、その頃「ダイオキシン」が問題になったなとうっすら記憶。

しかし現代の日本人の体で生殖機能や甲状腺、免疫系に影響を及ぼしているのと報告があり、きちんと理解しておく必要がありそうです

ぜひこの機会に、知っているようでよく知らない「ダイオキシン」についてご理解ください。

ダイオキシンとは?

“史上最強の毒物”と名高い

いわゆるダイオキシンは、正式には「ダイオキシン類」といい、非常に微量ながら環境中に存在しています。

ただ、微量でも強い毒性をもつので厄介。

さらにダイオキシン類は次のような人工的な過程でも発生しています⏬

  • 廃棄物の焼却
  • 塩素によるパルプなどの漂白
  • 農薬などの化学物質の製造

 

ダイオキシン類が起こす強い発がん性や生殖異常(先天奇形、死産、流産など)から、“人類が作り出した史上最強の毒物”とも呼ばれます。

その毒性は例えば青酸カリの2万倍、サリンの数倍にも!

 

人や生き物の生理機能を調節する内分泌系の働きに影響を与え(内分泌かく乱作用)、生体に有害な影響を引き起こすことから「環境ホルモン」とも呼ばれます。

分解されず、長く残留するのが厄介

自然界に存在するもののほとんどは時を経て分解され、循環していきます。

しかし環境中に出されたダイオキシン類は分解されずに、土壌や水中に長期間にわたって残留

自然環境や生物に不利益な影響を与え続けます。

 

さらに食物連鎖を通して「生物濃縮」され、生体に影響を及ぼします。

生物濃縮とは、生物が環境からとり込んだ物質を環境中よりも高い濃度で生体内に蓄積される現象。

食物連鎖の上位に位置する生き物ほど濃縮が進みます

例えば、海藻<プランクトン<小さな魚(アジ、イワシ、サンマなど)<中型の魚(マグロ、カツオ、ブリなど)<大型の魚(シャチ、サメ、イルカなど)のようにだんだんと高い濃度で蓄積されていきます。

翻って人間は、高濃度に蓄積されたダイオキシン類などの物質を口にしていることになりますよね。

ふだん口にしているものは大丈夫?

そう聞くと、私たちがふだん口にしている食べ物が恐ろしくなりますよね。

そこで農林水産省では「ダイオキシン対策推進基本指針」および「食品の安全性に関する有害化学物質サーベイランス・モニタリング中期計画」にもとづき、農畜水産物中のダイオキシン類濃度の実態を毎年調査しており、その結果が公表されています。

 

最新(平成30年度)の調査結果の概要は以下のとおり⏬

(1)農産物
5品目(ほうれんそう、こまつな、キャベツ、ねぎ、ブロッコリー)について、本年度及び平成25年度の調査結果を比較したところ、調査年度による有意な差は見られませんでした。

(2)畜産物
3品目(鶏肉、鶏卵、牛乳)について、本年度の調査結果及び平成12年度以降の調査結果から経年的変化の傾向を確認したところ、各品目とも有意な下降傾向が認められました。

(3)水産物
2品目(マサバ、カンパチ(養殖))について、本年度の調査結果及び平成18年度以降の調査結果から経年的変化の傾向を確認したところ、変動傾向(上昇傾向あるいは下降傾向)は認められませんでした。

*「平成30年度  農畜水産物中のダイオキシン類の実態調査」の結果について より

 

平成30年度におけるダイオキシン類の蓄積はざっくり言えば、「農産物は5年前と比べて変化なし」、「畜産物は18年前からだんだん減っている」「水産物は12年前と比べて変化なし」という現状です。

やはりさまざまな調査で指摘されるように「魚介類」は海中で有害物質が蓄積しやすく、なかなか解消されにくいといえそうです。

ダイオキシンによる体調・健康への影響は?

ダイオキシンの毒性で影響を受ける生理機能

体内に入ったダイオキシンはおもに「脂肪組織」に蓄積されます。

例えば、皮下脂肪や内蔵脂肪、肝臓、卵巣などです。

 

そしてダイオキシンの毒性を調べるために行われたさまざまな研究から、以下のような問題点がわかっています。

  • 体重の減少
  • 胸腺の萎縮
  • 脾臓の萎縮
  • 肝臓障害
  • 造血障害
  • 生殖障害
  • 発がん性 など

 

免疫系、生殖、造血、エネルギー代謝、解毒など生命を健やかに維持するのに欠かせない多くの機能がダメージを受けることがわかります。

また「がん」は日本人の死因第1位ですので、無視できませんね。

不妊や先天異常の原因に

ダイオキシンが恐ろしいのは、体内で分解されず長く蓄積するので、母体から胎盤や母乳をとおして赤ちゃんに移ってしまうんです。

男性においても深刻。生殖機能や甲状腺が影響を受けるので、ホルモン分泌が乱れます。

近年、「不妊症」で悩む人が増えている背景にダイオキシンの問題が影響しているのではと指摘する専門家もいます。

実際にあったダイオキシンによる悲惨な健康被害

次に過去のできごとからダイオキシンがもつ危険性をみていきます。

ベトナム戦争のときに米軍がまいた「枯葉剤」に含まれていたのがダイオキシン。

ベトちゃんドクちゃんをはじめとする先天異常をもつ子どもが多く生まれました。

 

日本では1968年に福岡・長崎を中心に発生した「カネミ油症事件」があります。

1800人以上が被害を受け、全身の発疹、顔や足の腫れ、爪の黒色変形、粘膜の充血などの症状が出ました。

さらに胎児の死亡や流産が増えたり、子どもの知能低下、発がん率の上昇が目立ったとのこと。

しかもその影響はなかなか消えず、今でも苦しんでいる人がいるので非常にショッキングなできごとです。

ダイオキシンによる体調・健康被害を防ぐためには?

いま食べ物にどれくらい含まれているのか?

ダイオキシンが体内に入ってくるのは9割が「食べ物」経由。

まずはふだん口にしているものにどれくらいのダイオキシンが含まれているのかを知りましょう。

厚生労働省の調査で食品から体に入ってくるダイオキシンの量が調査されています。

 

この報告にもとづけば、令和元年度の一日摂取量は基準値を下回っているとのこと。

ただ一度体内に入ったものはほとんどが蓄積していくので注意は必要ですよね。

この報告でも以下のように結論づけられています⏬

ダイオキシン類摂取量は経年的に減少傾向にあるが、過去の調査結果において一部の魚介類等からは依然として比較的高い濃度が検出されており、今後も調査を継続し動向を見守る必要があると考えられる。(厚生労働省「令和元年度食品からのダイオキシン類一日摂取量調査等の調査結果について」より)

「葉緑素」にダイオキシン排出の可能性

ここまで気の重くなる内容が続きました。

一度体内に入ったダイオキシンは死ぬまでとどまり続けるのでしょうか。

 

解決の手段はあります。

 

体内のダイオキシンは、一所にずっととどまり続けるわけではありません。

血液循環にのって体内をめぐり、また蓄積するというように移動しています。

例えば、肝臓から出たダイオキシンが胆汁と一緒に十二指腸に排出され、小腸で再回収されるというパターン(腸肝循環)。

 

そこで、途中の小腸でダイオキシンを回収することができれば、便とともに体外に排出することができます。

そこで注目されているのが「葉緑素(クロロフィル)」

葉緑素を含む野菜・果物を積極的に食べる

「葉緑素」は植物の葉緑体の中に含まれる緑色の色素で、「光合成」によってエネルギー供給を担っています。

葉緑素が小腸の中にあるダイオキシンを吸着し、便とともに体の外に出してくれると期待されているのです。

 

葉緑素は主に以下のような「緑色の野菜・果物」に多く含まれます。

ホウレンソウ・ブロッコリー・ピーマン・小松菜・水菜・青梗菜・ケール・パクチー・スプラウト・トウミョウ・インゲン・大葉・エゴマ・アスパラガス・春菊・ニラ・サンチュ・レタス・キャベツ・あさつき・さやえんどう・枝豆・ししとうがらし・ズッキーニ・にがうり・バジル・など。(メディカル青果物研究所ホームページより)

その中でもとくに「クロレラ」や「クマ笹」に豊富で、栄養食品やサプリメントとしても活用されていますね。

 

魚介の汚染物質対策は「幅広く食べる」こと

食べ物から体内に入るダイオキシンの9割が「お魚」から。

そう聞くと思わずお魚を遠慮したくなりますが、お魚には血管を若返らせ、心臓病のリスクを下げる効果が明らかです。

 

なので、食べるバランスが大事。

食物連鎖の上位にある中型・大型の魚ほどダイオキシン濃度が高まっているので、特定の魚にこだわらず幅広く食べましょう。

「大きい魚を食べたら、小さな魚を食べる」「赤身を食べたら白身や貝類、エビ、イカ、タコも食べる」のように、幅広く食べることでリスクを分散できます。

お肉を食べるときは大量の野菜とセットで

お魚の次にダイオキシン摂取に気をつけたいのがお肉や乳製品。

ですので、お肉や乳製品を食べるときには、その毒性を弱めてくれる野菜や果物をセットで食べましょう

 

発がん性物質を抑えてくれる野菜やフルーツとして以下のようなものがあります。

ブロッコリーやキャベツなどアブラナ科野菜全般、ほうれん草、パセリ、ブルーベリー、ぶどう、リンゴ、キウイ、スイカ、チェリー

(S Murray, et al : Effect of cruciferous vegetable consumption on heterocyclic aromatic amine metabolism in man.Carcinogenesis,2001 22(9):1413-20より)

むすびに

いかがでしょうか?

体調・健康被害として気をつけるべき化学物質「ダイオキシン」について調査し、まとめました。

 

おさらいするとこちら⏬

  • 非常に強い毒性をもつダイオキシンによって発がんや肝障害、不妊、先天異常の原因になる
  • 環境や体内で分解されず、長くとどまり続ける
  • ダイオキシンが体内に入ってくるのは魚や肉、乳製品からが9割
  • 緑色の野菜に含まれる「葉緑素」を摂ることで、ダイオキシンを排出できる可能性がある
  • お魚はバランスよく食べてリスクを分散させる
  • お肉を食べるときはたくさんの野菜とセットで食べる

人類は長年、物質的な豊かさや便利さを追求してきましたが、その反面「母なる地球」を傷つけてきたのも事実。

自然を傷つけてきた代償は、確実に“しっぺ返し”を受けます。

 

正直なところ私も今回調査してみるまで、ダイオキシンや環境汚染のことをそんなに気にしていませんでした。

どこか自分とは遠い次元のことのようなイメージがあったから。

ですが今回調べてみてその危険性を初めて知り、自分ごととして認識しました。

 

「自分の体を自分で守る」ためにもダイオキシンに代表される化学物質に気を配る。

そして大切な環境を未来に持続させていくために、生命が生きる環境を守る意識も欠かせない。

ぜひ今後の生活に役立てていきたいです。

 

 

体内環境のクリーニングにまずはたっぷりのお野菜を食べることから!

忙しい毎日ではスムージーやサプリメントも活用し、効率よく補給しましょう。



参考書籍

☆ダイオキシンによる健康への影響と、それから体を守る方法として「クマ笹」が有効だと研究成果にもとづき詳しく記されています⏬

 

☆「魚介の汚染物質対策」に加えて、人間の体に備わる「若返りシステム」を作動させるための科学的メソッドが集約されています⏬

 

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