こんにちは、大山ふみあき(@ThanksDailylife)です。
仕事に家事に育児にと忙しい毎日をおくるなかで、睡眠時間を削って働いていませんか?
ぼくも以前は、夜までずるずると仕事して、作業をこなしているときがありました。
でもふり返って仕事内容を見直してみると、がんばった割にイマイチ…
なんてことが少なくありません。
“寝る間も惜しんで…”働くのは、仕事や家事の効率性からみれば、完全に逆効果です。
仕事や家事を時短&効率化するには、ただ長く働くのではなく、きちんと「睡眠」をとることが何より大事!
睡眠は集中力やひらめきといった、「脳」がちゃんと働くために欠かせません。
今回は、仕事や家事の効率化、生産性アップにつながる睡眠の大切さについて解説します。
睡眠不足が生産性低下&忙しさの原因
睡眠不足による損失は、15兆円にも!
日本における睡眠不足による生産性低下などの影響は、およそ15兆円もの損失になっているといわれます(アメリカシンクタンクのランド研究所の試算、NHK NEWS WEBより)。
それほど睡眠の問題が作業パフォーマンスに及ぼす影響は深刻。
そこで最近では企業としても、仕事の業績を上げたり、安全に作業を進めるすることを目的に社員の睡眠を重視する動きが見られるようになっています。
例えば、オーダーメイド挙式をプロデュースするCRAZYは、社員の睡眠に対し報酬を支払う「睡眠報酬制度」を導入したり(「日本の人事部HPより)、日清食品ホールディングスやJR西日本は、睡眠の深さを測定するセンサーを装着させたりなどの工夫を行っています。
それほど睡眠不足になれば、仕事の生産性や安全性へのデメリットが大きい、ということ。
気づかぬうちに陥っている、「睡眠負債」に要注意
最近では睡眠の問題を考えるときに、「睡眠負債(すいみん ふさい)」が注目されています。
睡眠負債とは日々の睡眠不足が借金のようにじわじわと積み重なり、病気のリスクを高めたり、生活の質を損なわせたりする状態。
一日一日はわずかな睡眠不足であっても、それが蓄積されることで、健康被害や生産性低下につながります。
しかもこの睡眠負債は本人の自覚が乏しいのがやっかい。
睡眠負債と脳の働きを調べた研究によれば、なんと「6時間睡眠を2週間続けた脳は、二晩徹夜したときと同じ状態」だとのこと。
自分が睡眠負債を抱えているかどうかの判断には、滋賀医科大学・角谷寛教授監修の「睡眠負債リスクチェック」を用いたり、「遮光して時間を気にせず寝た場合に、睡眠時間が通常より2時間以上長くなった場合は、睡眠負債があると思ったほうが良い」ということです。
休日に目覚まし時計をセットせずに眠ったとき、いつもより2時間以上も長く眠ってしまうなら、睡眠負債に陥っている可能性大です。
寝ている間に脳がベストコンディションに保たれる
集中力や注意力、判断能力など脳がちゃんと働くうえで、睡眠はとても重要な役割をしています。
「眠ることでシナプス(神経細胞の接合部)をリセットし、神経細胞の機能を回復させることにつながっている」という研究成果が、英科学誌ネイチャー電子版に掲載されました。
眠気が起きる仕組みが解明されてきています!
眠ることで脳神経のシナプスリン酸化をリセットし、認知機能を維持している可能性があるとのこと。起きているのがベースではなくて、睡眠ありきで生活リズムをつくるほうがよいかもしれませんね👍👍👍 https://t.co/OhHhONr6ce
— 大山ふみあき@健康でストレフリーな人生のつくり方 (@ThanksDailylife) May 6, 2019
簡単にいえば眠っているうちに、日中の活動でたまった神経細胞のゴミを流しさり、キレイな状態に整えられている、ということ。
家庭のエアコンや車にもメンテナンスが必要なのと同じですね。
だから睡眠をおろそかにすれば、だんだんゴミがたまっていって、脳の働きが鈍くなっていきます。
ロケット開発やスマホアプリのプロデュース、和牛ブランディングなど幅広く活躍している実業家の堀江貴文さんも、脳の情報処理における睡眠の大切さを述べています。
僕自身の経験からいっても、睡眠時間がだいたい6時間をきるとかなりつらい。
だから、睡眠時間を削って仕事をしようと思ったことはない。
そもそも、寝不足のときのコンディションを思い浮かべてみてほしい。
判断能力は下がるわ、作業効率も下がるわで、メリットなんて何もない。(「情報だけ武器にしろ[堀江貴文著]」より)
“いい仕事を効率よく”こなすために、まず眠りましょう
十分な時間の質のよい睡眠をとることで、脳がベストコンディションになり、仕事や家事をテキパキとこなせるようになります。
せっかく仕事や家事をこなすなら、今よりもっと仕事を効率よくこなしたい、喜んでもらえる成果を出したいと思いますよね。
それなら、睡眠時間を削ってでも働くのはNG。
むしろ、「良い仕事をするために、まず、きちんと眠ろう」と考えましょう。
経済やライフハックの評論家として有名な勝間和代さんも、“仕事のパフォーマンスが落ちたり、部屋を片付けられなかったり、食欲が乱れたりしてしまうのは睡眠不足が原因だ”とハッキリ言っています。
「寝だめ」はNG。平日の睡眠時間をあとすこし確保しましょう
日ごろの睡眠不足を解消しようと、休日にたっぷり「寝だめ」していませんか?
実はその習慣、間違っています。
休日に昼まで寝ていたり、1日ベッドでゴロゴロしていたりすると、体内時計のリズムが乱れ、休み明けにダルさを感じやすくなります。
寝だめするなら、平日の起床時間から「+2時間」までにしておきましょう。
睡眠不足がたまった「睡眠負債」を解消するには、「平日の睡眠時間を今よりあとすこし確保する」のが最優先です。
できれば7時間。少なくとも6時間を切らないように。
睡眠が6時間を切ると、体調不良や集中力低下が起こりやすいです。
平日の睡眠時間を確保するには、睡眠を中心とした生活リズムや仕事のタイムマネジメントが必要です。
“いろいろやって、残った時間で眠る”のではなく、“まず睡眠7時間を確保して(寝る時間、起きる時間を固定して)、残った時間でできる仕事や家事をこなす”という発想の転換。
その日のうちにやりきらなくてもいいじゃないですか。
翌日、またスッキリした頭とカラダで働いたほうが、仕事がはかどります。
人の手も借りましょう。ハウスクリーニングや家事、不用品回収などの代行サービスを使うのもいいです。
むすびに
いかがでしょうか。
仕事や家事を効率よくこなすために睡眠が大事だというお話でした。
まずぐっすり眠って、スッキリした頭とカラダだと作業もはかどります。
サクサクこなせれば、家族との時間もとれて精神的なストレスも減少。
理想の家族関係やライフスタイルに近づきますね。