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【4選】梅雨シーズンの頭痛・肩こり、腰痛、関節痛をスッキリ解消!〜自律神経の整え方〜

  • 「くもり空の日は、頭痛がひどくてきつい。」
  • 「梅雨時になると古傷が痛む」
  • 「雨の降り出す前が一番、膝の調子が悪い」

梅雨どきには、こうした体の不調を感じやすいですよね。仕事や家事へのやる気もダウン↓しがち…

私も理学療法士として整形外科で12年勤務するなかで、こうした天候にまつわる体の不調を耳にすることが多くありました。

持病の有無によらず、天候の変化によって体調や気分が浮き沈みした経験は、誰しもありますよね。

 

でもいくら「天気のせい」だからと思っても、仕事や家事を休むわけにはいかない。。。

そんなときこそ!!

どんなに不安定な天気のなかでも、体調を整え、快適に過ごすための解決策があります!

 

今回は、梅雨どきに悩ましい頭痛や肩こり、腰痛、関節痛の原因と、その対処法4選をご紹介します。

天気痛の原因

天気痛
梅雨シーズンには気圧や気温の激しい変化が原因で、自律神経のバランスが乱れやすく、肩こりや腰痛、関節痛などをきたしやすくなります。

気象の変化に伴なって現れるさまざま心身の不調は「気象病」とよばれ、抑うつやメニエール病、ぜんそく、循環器疾患などがあります。

気象病のうち、関節リウマチや頭痛、肩こり・腰痛、膝痛などの痛みが増すものを、「天気痛」とよびます。

気象予報士で健康気象アドバイザーの小越久美さんによれば、梅雨シーズンの空模様のイメージは、“梅雨前線の上を低気圧が手をつないでやってくる”のようなものだといいます。頻繁に雨が降るのも当然ですね。

天気痛には、この低気圧が近づくことでの気圧変化や、晴れ間と梅雨寒との寒暖差などが影響しています。

気圧や気温の変化に対して、私たちの体では「自律神経の働き」を変化させることで対応しようとします。

交感神経の働きが活発になる

気圧の変化は、耳の奥(内耳)にある圧受容器が感知します。圧受容器が感知すると、体はストレス反応として交感神経の働きを活発にさせます

交感神経の働きが活発になると、血管が収縮し心拍数や血圧が上昇ます。同時に筋肉の緊張感が高まります。

血管が収縮し、筋肉が緊張した状態では、血流が悪くなり、コリや痛み、冷えを招きやすくなります。

痛みに敏感になる

周囲の気圧が下がると、体内では炎症やアレルギー反応に関わる「ヒスタミン」や、ストレスホルモンである「ノルアドレナリン」といった物質が増えるといわれています。これらの物質の作用によって交感神経が刺激され、自律神経のバランスを乱す一因となります。

また気圧が下がれば、外から体にかかっている圧が弱くなるので、逆に体は膨張するように変化します。関節においては、関節内圧が高まることで関節周囲の「痛みを感知する受容器」を刺激し、痛みを感じやすくなります。

外気の温度差も自律神経を疲弊させる

梅雨時期には気圧変化に加えて、外気の温度差や湿度も自律神経のバランスを乱す原因です。

そもそも自律神経は、外界の環境変化に対して体の内部環境(内蔵の働き)を一定に保つ働きをしています。

しかしこの時期、あまりに激しい温度や湿度変化には体がついていけず、自律神経を疲弊させます。

ジトジト、ジメジメして肌寒い日があったかと思えば、たまの晴れ間には気温が急上昇する日もあります。室内では冷房がつき始めるところもあるでしょう。

このように、気温や室温の激しい変化に対応しようとして、自律神経も疲弊してしまうのです。

**心と体を健やかに保つ「自律神経の働き」について、もっと詳しく知りたい方はこちらをご参照ください→『心と体を守る自律神経の働き−4つのタイプと生活習慣』

梅雨の痛みを解消するための、自律神経の整え方4選

入浴
しっかりと汗をかくことは、自律神経の働きを高めます。また夏に向けて、暑さに負けない体づくりにもつながります。

 

ここまで天気痛が生じる原因には、気圧や気温の変化に対して自律神経のバランスが乱れが関係すると書きました。

そのため天気痛を解消するには、自律神経のバランスを整えることが不可欠です。そこで次に、梅雨シーズンに取り入れたい自律神経の整え方4選をご紹介します。

質のよい睡眠を十分とる

睡眠不足は、自律神経のバランスを乱す最たるものです。

睡眠中には副交感神経の働きが高まり、日中の活動で傷ついた体の細胞や組織を修復したり、エネルギーを回復させたりしています。とくに寝入りの深い睡眠時に分泌される成長ホルモンは、あらゆる新陳代謝を促し、体を元気に保つのに貢献しています。

睡眠不足の状態では、交感神経の高ぶった状態が続き、体が休息モードになれません。その結果、疲れが蓄積されていくので、痛みや不調を招きます。

天気痛を解消したいという方は、やはり7時間程度、ぐっすり寝られるように生活リズムを工夫していきましょう。

ゆっくりとお湯につかる

暑い時期になるとシャワーで済ますという人が多くなりますが、天気痛を解消したければ、ややぬるめのお湯に、ゆっくりつかるのがベストです。

シャワーのみで済ますのと比べ、お湯につかることで体の深部から温まり、血流が促進されます。さらに水圧や浮力が働くことで、筋肉の緊張が和らぎ、コリや痛みの解消につながります。

お風呂上がりのベタベタ感がイヤだという方は、「涼感」タイプの入浴剤を使うと、湯上がりもさっぱり感が持続して爽やかです。

***自律神経を整えるベストな入浴法はこちらをご参考ください→【自律神経を整える】入浴効果を最大に引き出す!シャワーとお風呂の使い分け』

セロトニンを増やす習慣を取り入れる

梅雨シーズンは、気分的にも沈みがちという方は少なくないと思います。

これは日照不足による抑うつ傾向だと考えられます。冬になると気分が落ち込む「季節性うつ病」と似ていますね。

そんなときこそ、「セロトニン」を増やす習慣を日常に取り入れていただくのがオススメです。

セロトニンは、脳内神経を伝達物質の一つで、鎮痛効果があったり、心を喜びや幸せといったポジティブな感情に安定させてくれます。“幸せホルモン”と呼ばれるほど、心を健やかに保つのに重要な役割を果たします。

またセロトニンは、夜になると睡眠ホルモンのメラトニンに変わります。そのため日中に陽の光を浴びてセロトニンを増やしていくと、安眠効果も期待できます。

セロトニンを増やす行動には、次のようなものがあります。

  • 陽の光を浴びる
  • リズミカルな運動(ウォーキング、呼吸法、咀嚼など)をする
  • 愛着のある人や動物と触れ合う
  • トリプトファン(セロトニンの材料となる必須アミノ酸)を含む食品を摂る
  • サプリメントで補う

リラックスして過ごす

自律神経を整えるうえで、ストレスとの付き合い方は重要です。

ストレスが重なると交感神経の働きが優勢になり、血流の悪化や筋肉の強ばりによって天気痛を生じやすくなります。

ストレス解消のコツは、自分の中で処理しようとしたり、抱え込んだりせずに、上手に外に出すことです。

外にはき出すといっても、家族や友人にグチってばかりでは相手の気分を損なうこともあるでしょう。

そんなときに有効なのが、「日記をつける」ことです。

いま自分が抱えている問題や悩みを文字に起こして見える化することで、頭を整理することができます。

またポジティブな面にも目を向けると、自己効力感を高めることにつながります。

自分なりのリラックス法やストレス解消法を実践して、心穏やかに過ごせるとよいですね。

*日記を書くのは“たった3行”で構いません!詳しくはこちら→【たった3行】ストレス解消に役立つ「日記」の書き方

毎日続ける日記帳は、シンプルなものほど使い勝手がよいですね↓↓

むすびに

梅雨シーズンに悩まされる天気痛の原因と、その解消法についてご紹介しました。

気圧や気温の変化に伴って交感神経の働きが活発になり、血流悪化や筋肉の強ばりを招き、痛みにつながります。

そこで天気痛を解消するカギは、自律神経のバランスを整えることにあります。

自律神経のバランスを整えるためには睡眠や入浴、セロトニンを増やす習慣、ストレスコントロールなどが役立ちます。

ぜひできるところから、あなたの生活習慣に取り入れていただければ嬉しいです。

 

PS

自律神経の総合力(トータルパワー)を高めるために、腸内環境を整えることがとても大切です。グラノーラなどを活用し、忙しい毎日でも効率よく食物繊維を摂りましょう♪

とくにナッツ類には、ポリフェノール、フルーツにはビタミン類・ミネラル成分・食物繊維が豊富でオススメ。

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