こんにちは、大山ふみあき(@ThanksDailylife)です。
最近「グリット(grit)」という言葉が注目されています。
グリットとは、心理学用語で、
長期目標に向かうときの粘りづよさとやる気
を意味します。
つまり、「やり抜く力」。
「心のスタミナ」ともいえます。
スポーツ、仕事、音楽、数学、物書き、パソコン、趣味…
どの分野においても「成功したひとは、数千時間にわたって目的にそった練習を地道に続けている」ことが明らかにされています。
成功するまでの地道な努力を可能にするのが「グリット(やり抜く力)」です。
あなたが何者かになりたい、いい結果を出したいと思うなら、グリットを高めるのが大事です。
では、グリットを高めるにはどうすればよいか?
“今まで何をやっても長続きしなかった”
“根性がないから…”
“自分には才能がないからムリ…”
と思った方でも大丈夫。
グリットを高める3つのポイントがあります。
夢や目標を叶えるには、達成するまであきらめない力「GRIT」が必要。
【GRITを高める3つのポイント】
✅能力は経験や努力によって変えられると信じる
✅とり組むべき対象を決める(興味を掘り下げる)
✅上位・中位・下位の目標を決める
— 大山ふみあき@健康でストレフリーな人生のつくり方 (@ThanksDailylife) September 22, 2020
この3つのポイントをおさえていくことで、誰でも目標達成に向けて努力を続けていくことができます。
目標を投げ出してしまいたくなる瞬間は誰しもありますよねーつらい気持ちになったり、気が向かなかったり、飽きてしまったり…
そんなときに、この3つのポイントを思い出して、また自分を立て直していきましょう。
「能力は経験や努力によって変えられる」と信じる
ちょっとふり返ってみてください。
あなたが過去に目標に向けての努力をあきらめてしまいそうになったとき、「何のせい」にしてきましたか?
あきらめやすいひとと、地道に続けられるひとの違いは、自分の知能に関する考え方にあるといいます。
その違いとは、「固定的知能観」と「拡張的知能観」。
固定的知能観
個々人の知能はもって生まれたものとして固定されている
という考え方。
業績や成果は生まれつきの才能で決まってしまう、つまり個人の努力ではどうしようもないと考えています。
「固定的知能観」をもつひとは、“うまくいかないのは自分に能力がないせいだ”と考えます。
そして、“わたしには向いていない、これ以上やってもムダだ”と結論づけてしまうのです。
なので、それをやり続けません。
拡張的知能観
能力は経験や努力を重ねることによって高めることができる
という考え方。
「能力とは変更可能なもの」と認識しています。
今では、さまざまな研究によって「拡張的知能観」の考え方が正しいと証明されています。
つまり、あなたは今からでも能力を伸ばすことができるのです。
「拡張的知能観」をもつひとは、うまくいかなかったのは、“努力不足だった”、“戦略を間違えた”、“プランを練らなかった”と考えます。
つまり、才能ではなく、自分の努力や行動のせいにします。
自分でコントロールできることに原因があると思えれば、「自分のがんばり次第で成功できる」と信じられるからです。
自分の思い込みを注意深く観察しましょう
あなたが達成したいことや、苦手なことについて“達成できる“、“できるようになる”と信じていますか?
もしも、“自分には向いていないから、どうせムリ”と考えてしまっていたら−「固定的知能観」にとらわれていたら−、それはもったいない。
自分で自分にハンディを課しているようなもの。
まずは、「どんな能力も努力と経験で上達できる」「自分には伸びしろがある」と信じましょう−「拡張的知能観」をもつ−。
それがグリット(やり抜く力)を発揮する一歩です。
プロトレイルランナーの鏑木 毅選手は、苦しい状況を乗りこえるメンタルタフネスの鍛え方についてこう語っています。
自分にとって嫌な出来事や辛い現実に直面したときには、そこから目をそらさず、じっくりと向き合ってみること。
すると、おぼろげながらでも、原因や自分に不足しているもの、さらには解決のためのヒントが見えてくるものです。
そうなればしめたもので、次にまた同様の難題に行き当たったときでも、もう以前ほどストレスを感じなくなっている自分に気づくでしょう。人は未曾有のダメージには弱くても、すでに知っているレベルのダメージには、わりと耐えられるもの。
今の苦しみとしっかり向き合っておけば、次はもう、同じレベルの苦しみに心を折られることはありません。
その意味で、ストレスを感じたときには、それをチャンスと捉える視点を持つべき。(『究極の持久力(96ページ)』より)
あなたも、これまでの人生でたくさんの困難や挫折を乗り越えてきているのではないでしょうか。
その一つ一つの経験はきっと、あなたの糧となっていると信じてみる。
そう信じれれば、次に似たような状況になった際には、経験にもとづく対処法を冷静に考えられるのではないでしょうか。
著者も「挫折経験を持つ者は強い」、「敗北を知る者ならではの強さ」が必ずあるといっています。
能力を最大限に高めたいと願うなら、投げ出してしまいそうになったときには、自分の思いこみを注意深く観察してみましょう。
- 私はどんなことを考えるのが好きだろう?
- いつのまにかよく考えているのはどんなこと?
- 私が本当に大切に思っているのはどんなこと?
- 私にとって最も重要なことは?
- 何をしている時が一番楽しい?
- これだけは耐えられないと思うことは? (『GRIT』より)
これらの質問に答えることで、あなたが貴重な時間とエネルギーをかけてとり組むべきものが明らかになります。
それは興味・関心を掘りさげた先にあるもの。
目的を定めることで、効率的に努力と時間を注ぐことができます。
そのことに没頭してとり組むからこそ、一角の人物になったり、望む成果を上げられたりするのです。
「究極的な関心」をもつ−目標設定のポイント−
上位・中位・下位の目標にわける
グリットを高めるための方法として『やり抜く力 GRIT』では、「究極的な関心を持つ」ことが薦められています。
究極的な関心とは、「最上位より下の目標に方向性と意義を与えるコンパス」のこと。
簡単にいえば、「最上位の目標(達成したい最終目標)」を達成するために、最上位の目標を要素分けして「中位目標」を作ります。
中位目標をさらに要素分けすると、「下位目標」ができます。
こうして、地に足つけて、いまとり組むべき具体的な行動がハッキリします。
例えば、ボディメイクやダイエットに置きかえると、こんな感じです↓
- 上位目標:お気に入りのワンピースを着られるようになる
- 中位目標:ウエスト○cm、体重□kgになる
- 下位目標:毎食タンパク質をとる、1日30分ウォーキングする
あなたがたどりつきたい最終目標を視野に入れつつ、それを達成するためのステップを刻んでいきましょう。
大きな夢や目標ばかり見続けると、なかなか近づかないことに対してあきらめの気持ちが湧いてきます。
ちゃんと足元も見ましょう。
山頂にたどりつくためのルートを決め、一段一段登っていくイメージ。
小さなステップでいいんです。
今やるべきことを一つひとつこなしていくことこそ、大きな目標達成の近道なのです。
つらくなったときにどう対処するかをイメージしておく
努力を続けていく途中には、思ったような成果が出なくて投げ出しそうになったり、どうしてもきつくて立ち止まりたくなったりするでしょう。
ダイエットでいえば「停滞期」がありますし、技術を身につける過程では成長が止まったように感じる時期があります。
予期しないアクシデントや予定変更、スケジュールの遅れなどがおきたりします。
むしろ、はじめから最後まで順風満帆なんてことのほうが稀です。
そんな停滞期も、グリットを高めておくことで乗りこえることができます。
やめたくなるつらい時期は、ほぼ「3分の2」時点で訪れます。
フルマラソンも、30km地点が一番きつい。
最終局面にさしかかかり、目標達成まであとすこしのところ。
いざつらい時期になったときにメンタルを乱されないよう、あらかじめ「後半の極限状態」をイメージしておきまおしょう。
できるだけ具体的に、鮮明に。
これまで経験してきたことがあれば、それも参考になります。
- 終盤にさしかかったとき、どんな障壁や問題があるだろうか?
- そのとき自分の心とカラダの状態はどうだろうか?
- その問題に対して、自分はどう対処できるだろうか?
- 他に、どんな「想定外」のことが起こるだろうか?
いわば、「想定外」を想定しておくのです。
そうした後半の極限状況を事前にシミュレートできていれば、少なくとも想定外の事態に直面して戸惑うことはないはず。
何より、後半から終盤にかけての、最も辛い時間帯を正確かつリアルに想像できていれば、それを乗り越えるためにどのような準備をすればいいのかイメージできます。(『究極の持久力』126ページより)
こうした極限状態、最悪の状況を想定しておくことで目標の達成率が高まります。
まとめ
成功するまでの地道な努力を可能にする「グリット(やり抜く力)」を高める3つのポイント
- “自分の努力や経験によって能力を高めることができる”、“伸びしろがある”と信じる
- 興味を掘りさげ、自分が没頭してとり組めるものをハッキリさせる
- 上位・中位・下位の目標を設定し、ひとつずつ行動を積み重ねる
むすびに
いかがでしょうか。
目標を達成したり、苦しい状況を乗りこえたりするのに必要な「やり抜くチカラ(グリット)」についてご紹介しました。
「成功するまでやり続ける」のは、成功する鉄則ですね。
仕事、家事、趣味、スポーツ、ダイエット…
グリットを高めておけば、どんな分野でも粘りづよくやり続けることができます。
「嵐」のリーダー、大野 智くんも言ってます。
才能の差は小さいが、努力の差は大きい。
継続の差はもっと大きい。
心から没頭できるものを見つける、それに向けて自分らしいチャレンジを続ける。
そうした生活を続けていきたら、いつでも活き活きした自分でいられる。
そしてハッピーな人生じゃないでしょうか。
本記事が、あなたのすてきな人生にお役立ていただければ嬉しいです。
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