こんにちは、大山ふみあき(@ThanksDailylife)です。
今回は肩こり腰痛を解消したり、ボディメイクやダイエットを成功させたりするときに1番大事な考え方についてご紹介します。
メディアや雑誌ではよくこんな広告やコピーを目にします。
- ○○を食べるだけで血圧が下がった
- 〜をするだけでひと月で−○kg減
- あることをやめるだけで痛みが消えた!
ぼくも期待してしまいます。
ですが、効果が現れるのに大量に摂らなければいけなかったり、長期的に効果が保証されていなかったりします。
またある方法が万人に効果的なものとは限りません。
自分のカラダにあった方法を選べなければ、貴重なお金と時間を浪費してしまうのがオチ。
自分のカラダや今の体調はどうなのか?
不調を感じているとすれば、思い当たる原因はないか?
調子を改善するために、自分のカラダにあう方法はどれか?
今後の再発予防にもつながるか?
といったことを正しく見極めていきましょう。
本記事を最後までお読みいただくと、自分のカラダを自分で守るための「最強の健康管理法」をご理解いただけます。
その考え方をもてば、いつでも自分の心とカラダをベストコンディションに整えられ、「人生の質(クオリティ オブ ライフ)」が高まるでしょう。
痛み・不調の「予兆」に気づくのが健康管理の第一歩
いま日本で、病気やけがなどで何かしらの自覚症状をもつ人(有訴者)の割合は約30%にもなります。
症状の内訳をみると、男女とも「腰痛」「肩こり」が第1位、2位を占めています(国民生活基礎調査の概況、厚生労働省より)。
ぼくは13年間整形外科で働いてきて、慢性的な痛みを抱える患者さんのリハビリに取りくんできました。
やはり何らかの不調や痛みを抱えることで、ふだんの生活や仕事に支障をきたしたり、大好きな趣味やスポーツに打ち込めなかったりするのを見るのは心苦しかったです。
病院にくる方の多くが、“急に痛くなってきた”とおっしゃいます。
ただ、もっと深く話を掘りさげていくと、“そういえば、数ヶ月前から違和感があった”、“最近、仕事が忙しくて睡眠不足だった”、“子どものイベントが続いて、運動を止めていた”といった「予兆」があります。
この予兆の時点でカラダの異変に気づいて、対処していくのが重症化させないために肝心。
予兆に気づくには、「生活習慣」をベースにすべき
明らかな不快感として痛み・不調を感じられる前の「予兆」に気づくには、ふだんの生活習慣に目を向けましょう。
生活習慣とは食事・睡眠・運動に加え、気分や感情などのメンタル、働き方や周囲の人間関係など社会的なものまで含まれます。
不規則な生活(偏った栄養や食事法、運動不足、夜ふかしなど)やネガティブな思考が続くのは、「自律神経」のバランスを崩す最たる要因。
自律神経とは、呼吸や血液循環、消化吸収、発汗、排泄などカラダのあらゆる代謝活動を調節するしくみ。
自律神経は、日中の活動時に活発になる「交感神経」と夜間に休息をもたらす「副交感神経」の2つからなります。
24時間休むことなく働いてくれているおかげで、いろんな環境変化やストレスに対してカラダを健やかに保ってくれています。
その自律神経がもっとも影響を受けるのが生活習慣。
例えば、睡眠不足によって交感神経の活動が高ぶり、血圧や血糖値の上昇、肩こりなどにつながります。
つまりカラダに現れた症状は、 “このままの生活を続けていたら、この先ヤバイよ”というメッセージ!
「ストレス」によって自律神経が乱れるメカニズム
日々、あなたの身に起こるできごとや対人関係などの悩み、暑さ寒さや音・においといった外部環境の変化に対して、自律神経の働きを変えながら適応しようとします。
寒い屋外で無自覚にカラダを震わせているのもその一つ。
そういった「ストレス」は、まず脳で感知されます。
脳で感知されたストレスは、自律神経系や内分泌(ホルモン)系などに影響を与え、体調に変化をきたしたり、睡眠や感情に影響を及ぼしたりします。
とくに「交感神経」の働きが高ぶり、イライラしやすくなったり、不眠になったりします。
脳がストレスを感知すると、コルチゾールやノルアドレナリン、アドレナリンといった「ストレスホルモン」の分泌が高まります。
ストレスホルモンの作用はこちら↓
- 血糖値上昇
- 血圧上昇
- 免疫抑制
- 胃酸分泌促進
- 覚醒
- 筋緊張亢進
いずれもカラダを、危機に対して“戦うか、逃げるか”モードにします。
そのためストレスが続けば、カラダの休息や回復が間に合わず、痛みや不調となって現れます。
自律神経の乱れが長引く痛みや不眠、頭痛、冷え症、胃腸の不調などにつながります
長引くストレスによって自律神経が乱れると、以下のような症状が現れやすくなります。
ひどくなると「自律神経失調症」と診断されます。
- 頭痛、耳鳴り
- めまい、たちくらみ
- 胸が締めつけられる、胸がザワザワする感じ
- 心臓が急に速くなったり、息苦しくなったりする
- 手足が冷えやすい
- 顔だけ、または手足だけに汗をかきやすい
- 朝起きるときに疲れを感じる
- やけにまぶしく感じる
- 寝ても寝ても寝たりない
- 天気の変化に弱い
- お腹を壊しやすい
- 食べものを飲み込みづらい、のどに違和感がある
- やる気が出ない、ゆううつになる
- イライラしたり、気分が落ち込んだりしやすい
- 筋肉がいつもこわばっている など
\↓自律神経失調症について詳しく学ぶ↓/
例えば、長く集中した仕事や多忙な生活などで交感神経の優位な状態が続くと、血管が収縮し、手足末端の血流がドロドロに。
すると、温かい血液が全身に行き届かなくなり冷え症をまねきます。
血液は酸素も運んでいるため、血流が滞ると組織の代謝がうまくいかず、疲れやすい。
同時に、血液中の老廃物や疲労物質が排出されなくなるため、筋肉の痛みやこりがおこります。
また内臓の働きは自律神経によってコントロールされています。食後には副交感神経が優位に働くことで胃や腸が活発に働き、消化吸収を促します。
ところがストレスが続いたり、食後すぐに集中する仕事に戻ったりすると、交感神経の働きが高いままなので消化吸収が妨げられます。消化吸収が妨げられれた結果、胃のもたれやムカつき、下痢や便秘に。
その他にも自律神経のバランスが崩れる生活習慣は、不眠やうつ、免疫力低下など、さまざまな不調を引き起こしたり、治りを悪くしたりする原因です。
【自己医療】あなたの心と体を守れるのは、あなただけ!
まさに痛み・不調は、「生活の赤信号」。
“今の生活を続けていたら、不幸になるよ”というメッセージです。
健康でハッピーな生活を続けるには、あなたのカラダの声に素直に耳を傾けましょう。
すでに何らかの痛みや不調をきたしている場合には、治療と併行して、これまでの生活習慣をふり返ってみてほしいです。
例えば、
- 睡眠は足りていたかな
- 飲み会が続いて飲み過ぎ食べ過ぎだったかな
- 詰め込みすぎたスケジュールで、いつもバタバタしていなかったかな
- 気に触るあの人のことで、イライラしがちだったかな など
このように生活習慣を整えることで自律神経のバランスや免疫力を回復させ、本来の健康をとりもどすプロセスを「自己医療」といいます。
自己医療の基本は、良質な睡眠、栄養バランスのとれた食事、適度な運動。
自己医療に取り組んでいただくことで、痛みや不調を最速で解消しましょう。
家事や仕事、スポーツにしても、コンディションを整えることでベストパフォーマンスを発揮できます。
むすびに
いかがでしょうか?
生活習慣の乱れによって自律神経のバランスが崩れ、痛みや不調につながる。
ふだんの生活習慣を整えていく「自己医療」が、自分のカラダを自分で守るための最強の健康管理法だとご紹介しました。
あなたの心とカラダを守れるのは、あなただけ。
ぜひ自己医療を実践し、ストレスフリーの人生をおくりましょう!
自己医療の基本は、食事・睡眠・運動!
とくに直接カラダにとり入れる食事には気をつけたいですね。
忙しい毎日でも、スムージーなどを活用して無理なく健康管理していきましょう。
参考図書
心と体のつながりを理解して、ふだんの健康管理や仕事の効率化につながるオススメの本です。
一般の方にも読みやすい構成。
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